小澤征悦、海外ドラマ出演で“兄貴”と慕う俳優とは?

2017/02/28 08:00 配信

ドラマ インタビュー

WOWOWプライムにて放送中の「クリミナル・マインド 国際捜査班」(毎週火曜夜11:00-11:55ほか)は、人気ドラマ「クリミナル・マインド」のスピンオフシリーズ。国境を越えて犯罪を追う、FBI国際犯罪特別捜査班(IRT)の活躍を描いている。

そんな本作の第4話(3月7日放送)では、日本を舞台にストーリーが展開。アメリカ人連続自殺事件の捜査で来日したIRTメンバーをサポートする警視庁の刑事役で、小澤征悦がゲスト出演する。

海外ドラマデビューを果たした小澤に、共演者とのエピソードや海外ドラマならではの貴重な経験について聞いた。

「クリミナル・マインド 国際捜査班」にゲスト出演する小澤征悦


──出演の経緯をお聞かせください。

実は、オーディションに受かって出演した映画「JUKAI─樹海─」(原題:The Forest)のプロデューサーの方に、「今度、知り合いのプロデューサーさんに紹介するよ」と言われていたんです。

その後日本に戻って、映画「ディズニーネイチャー/クマの親子の物語」('15年)の日本語版のナレーションをさせていただいたのですが、その時もディズニーの方から「海外のプロデューサーさんが日本の役者を探しているから、紹介させてくれ」と言われまして。

お名前を聞いたら「JUKAI」の時に名前が挙がったプロデューサーさんと同じグループの方だったんです。

それで、ロサンゼルスに行った時に紹介してもらって、今回の出演につながりました。「自分とはこういう人間だ」というのをお話したら、「じゃあ今度(「クリミナル・マインド─」を)撮るから」と言われて。人の縁って、大事ですよね。

──日本と海外とでは、作品作りに違いを感じましたか?

基本的には一緒だと思うんです。撮影初日はすごく緊張しましたが、「僕が日本の役者として19年くらいやってきたことと一緒なんだ」とすぐに気付きましたね。安心感を得ました。

ただ、もちろん細かい部分に違いはあります。撮影現場に巨大なトレーラーが来るんですが、“衣装のトレーラー”とか“メークのトレーラー”に分かれていて、中に入ると鏡張りになっているんです。“トイレのトレーラー”は、ぜひ日本でも導入してほしいですね。

どんなに辺ぴな地に行っても、ホテルのお手洗いのようなものを使えるんですよ! 輸入したら、もうかるんじゃないかな(笑)。

──今回共演された中で、印象に残っている方はどなたですか?

皆さん素晴らしい俳優さんたちですが、やはり(主演の)ゲーリー・シニーズがみんなをまとめていましたね。初めてお会いした時には、「『フォレスト・ガンプ/一期一会』の人だ!」と感動しました。

実際に話してみるとフランクで、「自分は銀幕のスターだ」という感じは全くしない人でした。

──他にはいかがですか?

ダニエル・ヘニーとは、よく飲みに行きましたよ(笑)。言葉で表現しづらいんですが、彼とは話しているうちに、人間の“芯の部分”が僕と似ているなと感じたんです。ダニエルには韓国の血が流れているので、「先輩を立てる」という文化からの意識が強いみたいなんですが、よく「兄貴、兄貴!」「飯行こう!」「飲みに行こう!」と言われました。

僕の方が2、3歳年上だったんです。でも僕はロスのお店をあまり知らないので、内心ではダニエルを“兄貴”と思いながら、いろいろな所へ連れて行ってもらいましたね(笑)。

2週間ちょっとの撮影期間で、彼とは芝居でのやりとりも変わりました。最後のシーンで僕らは握手を交わすのですが、そこはダニエルや監督と話し合って追加したところなんです。2人は協力し合って捜査をして、最後には国の垣根を越えたということを表現しようと思いました。