4人組ロックバンドSHE’S のニューシングル「追い風」は、ドラマ「青のSP(スクールポリス)‐嶋田隆平‐」(フジテレビ系)の主題歌として書き下ろされた。日本初のスクールポリスを主人公にした学園エンターテインメントの脚本を読み込み、ドラマの主軸となっている「人間の再生」を意識して、曲を作っていったという。
井上竜馬(Vo・Key)「ゴールデンタイムのドラマ主題歌を担当するのは初めてなので、喜びと一緒にプレッシャーがありましたね。番組サイドとの打ち合わせで、『シリアスな内容だけど、見ている人の背中を押せるような前向きなメッセージがあると嬉しい』って言われて。その後、台本を読んだうえで、まず僕がトラックを作っていきました」
華やかなイントロから始まる、起承転結を感じさせるドラマティックな展開。サビは明るく抜けが良い。
井上「シリアスなドラマの世界観を壊したくなかったので、サビも明るいっちゃ明るいんですけど、突き抜けたポップネスにしたわけではない。ドラマを見てない人にも伝わるよう、曲としてドラマティックに完結できるようバランスを取りました」
広瀬臣吾「エレクトロの部分で冷たさを出した後、サビでよりバンド感を出す方がドラマにも合うのかなと思ったりしながら作っていきましたね」
力強いコーラスや、ハンドクラップ調のアレンジ、大サビ前のダイナミックなギターソロと、1曲の中で多くの要素が詰め込まれており、どの音も派手さがある。
広瀬「去年出したアルバムの『Tragicomedy』から、こういうモードが続いていますね」
井上「サビの後に、サビくらいメロディーが頭に残るパートを作りたいと思っていたので、軽い気持ちでそれをやってみたところもあります」
服部栞汰「僕のギターソロは、去年亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンへの追悼を込めてバチバチに弾きました。だから今までのSHE’Sにはないギターになっていると思います。デモの時点で入れたいなって思っていて、竜馬と別件で電話してたときに『エディの追悼のギターソロ弾くのどう?』って言われて、同じことを考えていたんだと。それで、『なら良かった』と思って、思いきり弾かせてもらいました(笑)」
井上「自分に置き換えると、例えば、めちゃくちゃ影響受けたELLEGARDENの細美(武士)さんが亡くなったとしたら、絶対追悼で曲書くなって思って。それで、エディが亡くなってしまったから、そういうギター弾かな、(服部の)気が済まんやろって思って(笑)」
服部「はははは」
井上「これはどんなギターソロがきても『やり直せ』って言わんとこうって思って(笑)」
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