BL(ボーイズラブ)を題材とした配信ドラマとして異例の大ヒットを記録した「ポルノグラファー」シリーズ。純粋な大学生・久住春彦(猪塚健太)と嘘つきな官能小説家・木島理生(竹財輝之助)の純愛ラブストーリーの最終章が「劇場版ポルノフラファー~プレイバック~」として2月26日(金)より3週間限定で公開される。
今回は、ドラマ版から引き続き春彦を演じた猪塚健太に直撃インタビュー。ドラマ開始から3年を経て映画化された本作への思いや、「今日から俺は!!」(日本テレビ系)の水谷先生役など、他作品でも活躍の幅を広げる彼に今後の目標を聞いた。
多くの人に深く愛されているんだと知りました
――映画化の話を聞いたときの感想を教えてください。
めちゃくちゃうれしかったです。最初は全6話の配信ドラマだったので、このような形で最後を迎えるなんて誰も思っていなかったです。スタートした2018年はまだBL作品という物がどう捉えられるかということを探っていました。
ただチャレンジするからには、見てくださった方に何か届けたいという気持ちのと少しでいいから盛り上がってくれたら嬉しいという思いでした。それがまさかの続編、そして映画化ですからね。夢にも思っていなかったです。
――話題になっていることにはどの辺りから気づいていたのですか?
配信の後、地上波の深夜に放送されたんですよ。そのときのSNSでいただく感想や反響の熱量がすごくて。こんなに多くの人に深く愛されているんだと知りました。あと配信公開したFODの再生回数がすごくよかったと聞いて、うれしかったのも覚えています。
あれから3年ですからね。ここまで長く愛されるとは…。見てくださっている方、そして広めてくださった方がいての今だと思います。
――そんな熱狂的なファンを生んだ魅力はどこにあると思いますか?
もちろん色んな要素が掛け合わさっていると思うのですが、やはり原作をリスペクトしてその世界観を丁寧に映像化し、ひとつの人間ドラマとして描いたことです。
そして三木(康一郎)監督の映像美によって、その人間ドラマがすごく美しく映像化された。三木さんの演出はドラマというより映画っぽいところがあって、主人公たちの心情を最優先にした演出をしてくださるんですよ。ドラマだと時間の制限があるので間合いを詰めたりするのですが、そこはあくまでもリアルな感情の動きを重視してくれて…。すごくありがたかったです。
当時はBL作品を映画化することはあってもドラマ化は初めてだったので、その新鮮さもあったのかもしれないですが、それだけではなかったと思います。