優希美青、高校の思い出は「2時限目の終わりが勝負!」井上祐貴は「文化祭当日より準備が好き」<Interview>

2021/03/01 07:00 配信

映画 インタビュー

映画「NO CALL NO LIFE」場面写真(C)2021 映画「NO CALL NO LIFE」製作委員会

優希美青「真っすぐ求め合う純愛は若さゆえというのもあるのでは」


――不思議な世界観の中で物語が進行しますが、台本を読んだ時に作品の印象をどのように感じて、役柄を演じようと思われましたか?

井上:僕は原作を先に読んだのですが、一度では世界観を理解しきれなくて、何度か読み直してから台本を読みました。10年以上前の作品なので現代に合わせて変えているところもあるんですけど、素直に面白いなと。ただ、春川という男に共感できる部分が少なかったので、共感はできないにしても理解するために監督方とディスカッションして、人物像を固めていきました。

優希:私は台本を先に読んでから原作を読んだのですが、ただ、お互いだけを真っすぐ求め合う純愛は若さゆえというのもあるのではと思いましたし、暴力や虐待など今問題になっていることも描かれていて、どの世代の方にも共感していただける、たくさんの方に見ていただきたい作品だと思いました。

でも、最初に台本を読んだ時は、有海という子がどういう子なのか全くつかめなくて、本読みの時に監督と相談したんです。そこで私の中の闇の部分を表に出せたらそれが有海という役として成り立つとお話を頂いて、有海がどういう子か考えるよりも、私がどういう人なのか考えることの方が多くなりました。

自分だったらこう思うからたぶん有海もこう言うとか。撮影中は、監督から「美青ちゃんだったらどうするの?」って聞かれることが何回かありました。

――突如出会って引かれ合う二人ですが、有海と春川は互いのどこに魅力を感じていたと思いますか?

井上:直感的にだったと思います。昼飯を一緒に食べようって言ってみたり有海にちょっかいを出すんですけど、そのうち同じ境遇で育ってきたことが分かって、本気で一緒にいたいと思うようになったんだと思います。

優希:春川の思いに気付いたのは春川の家でのシーン。有海が他の男の子のことを考えていたとしても、自分を遠くに置いているから気にしないと言われて、有海のことを好きだからそういうふうに言うんだと、そこで気付いたイメージでした。

それまでは人の世界に遠慮せずにずけずけと入ってくる男の子だなという印象。でも、一緒にいると安心感があって自分の本音を言えちゃうんですよね。きっと同じ境遇だからこそ感じるものがあったんだと思います。

――先ほどの話で、有海は優希さんをベースに役作りをしているとお話しされていましたが、春川のようなタイプをどのように感じますか?

優希:私は自分からいけないタイプなので、春川みたいにぐいぐい来る人の方が合っていると思います。好きだと言われたら気になってしまうというか。だから、もしも春川みたいな人が身近にいたら、好きになっていくかもしれないです(笑)。

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