――今回演じた役は、原作では“大和郡山が生んだ奇跡の花”というマドンナでしたが、オファーを聞いた時の心境から教えてください。
「なぜ、私のところにお話が来たんだろう?」って最初は思いました(笑)。映画のヒロインも初めてでしたし、戸惑いもありましたが、台本を頂いて読んでみると、台本だけでは想像しきれない部分も含めて面白そうだな、この世界に入ってみたいなって思いました。
――ストーリーはいかがでしたか?
「これはどうなるんだ?」って思いました。本の中で完結しているはずなのに、私の頭の中では想像しきれない部分が多すぎて、「え? どういうこと?」って。撮影を進めて、音楽などいろんな要素が加わってくるにつれ、どんどんワクワクしてきたというか。完成したものを見て「こういうことか!」「すてきな作品だな」と思いました。早くみんなに届くといいなと思いました。
――歌やダンスが多いのも特徴ですね。
クランクインする前に、奈良の体育館でリハーサルをやって、それをカメラマンさんたちも一緒にやって、それから現場に入りました。
でも、本当に全然見えなくて(笑)。(演じながら)想像はするし、監督からもどんな感じになるか聞きながら撮影は進めていて、シーンごとに撮った映像を自分で見ているんですけど、見れば見るほど分からなくなって(笑)。
なので、「こうなるのかぁ」って思ったのは試写ですね。完成されたものを見た時に、「監督の頭の中はすごい!」と思って、そこで初めてつながりました。
――「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」(2018年)で経験されたミュージカルとは違いますか?
全然違いました。共通する部分はもちろんありますけど、「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」はお客さんがいますし、舞台ではどこから見られているか分からないので。
映画だと映像で切り取っていくという部分でも全然違いますし、歌い方なども舞台とそうじゃない時の違う部分もあって。普段、自分が(ももいろクローバーZとして)歌わせていただいている感じと、ミュージカルをやらせていただいた時の感じ、今回はその間ぐらいの感覚で撮っていました。
――音楽を取り入れたお芝居は百田さんに合っていると思いますか?
分からないですね(笑)。私はもともと音楽とは無縁の生活の中でこのお仕事を始めて、始めてからも音楽となかなか仲良くなれないなと自分で思っている部分も多かったんです。
そんな中でもいろいろなことを学びながら活動してきて、今回こういう作品に出会えて、こんな角度からも音楽を楽しめてというのは、やっぱり自分も初めての体験でしたし、それはライブをやっている時とも、ミュージカルの時とも違う、本当に新たな作品を作っているという感覚でした。
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