――作品の魅力をどのように感じていますか?
やっぱり一番の魅力は24時間というタイムリミットの中での緊迫した世界観だと思います。誰が味方で誰がそうではないのか、心理戦のようなやりとりは見ていてすごく心が躍りました。
ただ、鷹野の幼少期のシーンは対照的にすごくみずみずしい映像になっていると思うので、そのギャップも注目していただきたいです。
――脚本を読まれた感想を教えてください。
私はもともと吉田修一さんの作品がすごく好きで「悪人」や「怒り」など、いろいろな作品を読ませていただいていました。
だから、シリーズになっている「太陽は動かない」と「森は知っている」の2作品を1つの映画にすると聞いて、どういう映画になるんだろうとすごくワクワクした気持ちでいたので、脚本を読んで映像が頭に浮かんできた時には、早く撮影に入りたいなという思いが強かったです。
――詩織を演じる上で主人公の鷹野という人物をどのように考えていますか?
この小説を読んだ時もお芝居をしている時も唯一の光というか、そう感じていて。詩織が自分を卑下する中で鷹野の存在が唯一の光だったし、鷹野にとってもそうかもしれないですけど、お互いが希望の光に見えたんじゃないかなと思っています。
――作品では、24時間以内に定期連絡をしなければいけないというタイムリミットも重要な要素の1つですね。
映画を見ていても24時間以内というタイムリミットがある緊迫した状況が、息つく暇もない世界観を作り出していたなと思います。でも、現実にあったら嫌ですね。
もし、私がそんな状況に置かれたら寝過ごして爆発しちゃうとかありそうだな。お昼寝して、起きられなくて…とか(笑)。スケジュール管理は苦手で休みの日も無駄に過ごしたり、朝起きられなくて母に起こされたりすることも日常茶飯事なんです。
――鷹野とはバイクで2人乗りや絶景スポットに行くシーンなどがありましたが、同じ高校生としてそういったシチュエーションに憧れますか?
やってみたかったですが、もう卒業なので。高校生としては制服ディズニーとかもしてみたかったです。キャラクターのカチューシャとか着けて、友達と一緒に(笑)。
全国公開中
原作:吉田修一「太陽は動かない」「森は知っている」(幻冬舎文庫)
監督:羽住英一郎
脚本:林民夫
出演:藤原竜也 竹内涼真 ハン・ヒョジュ ピョン・ヨハン / 市原隼人 南沙良 日向亘 加藤清史郎 八木アリサ/ 勝野洋 宮崎美子 鶴見辰吾 / 佐藤浩市
制作会社:ROBOT
主題歌:King Gnu「泡」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:ワーナー・ブラザース映画
映画公式サイト:taiyomovie.jp
公式Twitter:@taiyowaugokanai
ハッシュタグ:#太陽は動かない
(C)吉田修一/幻冬舎 (C)2020「太陽は動かない」製作委員会