3月9日の「セブンルール」(毎週火曜夜11:00-11:30、フジテレビ系)では「御前酒」の味を守る杜氏(とうじ)・辻麻衣子さんに密着する。(※辻さんの「辻」のしんにょうの点は1つが正式表記)
岡山県真庭市の勝山で、200年以上の歴史を持つ酒蔵「辻本店」。ここで造る「御前酒」は、全国新酒鑑評会で金賞を7回獲得した、岡山県が誇る銘酒として知られる。この「御前酒」の味を受け継ぎ、酒蔵の全責任を担う杜氏が、今回の主人公である辻さんだ。
「辻本店」経営者一族の長女として生まれたが、歴史ある家柄に息苦しさを感じ、東京の大学に進学した辻さん。元来、経営者一族は酒造りに携わらない慣わしだったが、20歳になってお酒を飲み始めたのが転機となり、「酒造りを一生の仕事にしたい」と思うようになった。当時、酒蔵は女人禁制とされていたため、家族にも反対されたが、先代の杜氏・原田巧さんから届いた「なんでも教えてやるから帰って来ればいい」という手紙が、日本酒造りの道を切り開いてくれたと明かす。
先代から技術をたたきこまれた辻さんが、跡を継いで杜氏となったのは29歳の時だった。先代が突然病魔に襲われ、「まいちゃん、ちょっとしんどいからやってくれるか」とバトンを渡されたという。県内初の女性杜氏に就任し、御前酒の看板を継いだが、酒造業界の風当たりは厳しく、「御前酒は終わり」とうわさされたこともあった。それでも彼女は諦めず、師匠から渡されたバトンを守るために、日々新たな挑戦を続ける。
カメラはそんな辻さんの日本酒造りに長期密着。酒蔵での作業から、日本酒の原材料となる米の収穫、そしてプライベートや12歳の息子を育てる母親としての姿までを映し出す。酒蔵で女性が活躍できるように、子育てや家庭と両立できるように、女性ならではの視点でさまざまな工夫を凝らす辻さん。女人禁制の世界に飛び込み、200年続く「御前酒」の味を受け継ぐ杜氏・辻麻衣子の7つのルールに迫る。
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