「MOTHER マザー」(2020年)で鮮烈な映画デビューを飾った17歳の俳優・奥平大兼が3月10日、「第30回日本映画批評家大賞 新人男優賞(南俊子賞)」を受賞した。演技未経験で挑んだ「MOTHER―」での演技が高く評価されての受賞となった。
2003年9月20日生まれの奥平。初めてのオーディションで抜擢された「MOTHER―」にて、初演技ながら長澤まさみ演じる母といびつな関係で結ばれる息子・周平を繊細に演じ、一躍注目を集めた。
「MOTHER―」での演技が評価され、「第94回キネマ旬報ベスト・テン」新人男優賞、「第44回日本アカデミー賞新人俳優賞」、「第63回ブルーリボン賞」新人賞も受賞するなど、今後の日本映画界をけん引する存在として熱い注目を集める。
また、「MOTHER―」自体も「第75回毎日映画コンクール 日本映画大賞」を受賞。劇場公開後、Netlfixで全世界190か国に配信されると、開始から1週間のあいだ国内映画再生回数1位を独占。Netflix国内総合トップ10でも2位まで浮上するなど、作品とともに高い評価を受けた。
今回の受賞に奥平は「これまで頂いた賞と同じように僕がこんな賞を頂いていいのか、という気持ちはありますが、このように映画批評家の方々に評価して頂ける事はすごく嬉しいですし、今後の役者活動の糧となりました」と喜びのコメント。
そして「今回、演技経験のない僕を選んでくださり、僕に演技のことを教えてくださった監督・キャスト・スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。他の作品でも来年、再来年とまた違う賞を受賞出来るように頑張ります」と、今後のさらなる活躍を誓った。