福田雄一との出会いが大きな転機に
その後、“奇跡の一枚”騒動が起こり、その写真を見たKADOKAWAの代表取締役・井上伸一郎は“一目惚れ”をし、「まだ企画もないのに彼女で映画を撮りたいと、事務所にメールを送った」(「エンタメRBB」2015年6月23日)という。その結果、角川映画40周年記作品「セーラー服と機関銃−卒業−」(2016年)で主演に抜擢されたのだ。2017年には映画「ハルチカ」に主演。王道のアイドル映画で輝きを見せた。
そして、同じ年、彼女にとって大きな転機となる出来事があった。福田雄一との出会いだ。
「アイドル界の歴史を変えた」ぶっ飛んだ演技
彼女は、彼が監督を務める映画「斉木楠雄のΨ難」「銀魂」のヒロイン役として出演する。ともに漫画を原作とするコメディ作品だ。特に福田が演出するコメディ作品はぶっ飛んでいる。ヒロインでありながら、思い切り鼻をほじるし、ゲロを吐くし、白目にもなる。
いわゆる“アイドル”がやるような役ではなかった。「銀魂」で共演した菅田将暉も「アイドル界の歴史を変えた」(「Movie Walker」2017年7月14日)と絶費している。鼻をほじるシーンは福田から「奥まで、深くえぐれ!」と指示された。その指示通り、橋本は、周りの役者が「こんなことまでやるんだ!」と驚くほど、堂々と演じ切ったのだ。