AKB48グループが「東日本大震災復興支援配信」を実施 総監督・向井地美音『これからも支援活動を続けていきたいと思います』
東日本大震災から10年となった3月11日、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48、STU48の国内6グループがオンラインで集い、AKB48公式YouTubeチャンネルで「東日本大震災復興支援配信~誰かのためにプロジェクト2021~」と題したライブ配信を実施。同日夜6時からは、東京・秋葉原のAKB48劇場で「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2021~」を開催した。
AKB48グループは2011年に「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、被災地復興支援活動を行なってきた。新型コロナウイルスの影響で2020年より被災地訪問は見合わせているが、これまで述べ76回の被災地訪問を行い、総勢162人(述べ人数は712人)のAKB48グループメンバーが活動に参加した。
横山由依「歌を通して、メッセージを伝えられるということをすごく感じました」
ライブ配信「東日本大震災復興支援配信~誰かのためにプロジェクト2021~」は昼1時20分からスタート。AKB48劇場から配信が始まると、AKB48グループ総監督・向井地美音が「2011年3月11日に発生した東日本大震災から本日で10年を迎えます。震災が発生した14時46分に、48グループのメンバーで、1分間の黙祷を捧げたいと思います」とあいさつした。
AKB48の1期生として2011年より被災地支援活動を続け、メンバーの中で最多18回の参加となる峯岸みなみは「さまざまな景色やたくさんの方の笑顔を見て心を動かされました。時がたち、その記憶が薄れてしまうのがもどかしいので、本日のように振り返り考えることができる機会がありがたいです。改めて周りの方々に感謝して、今日という日を過ごしたいです」とコメントした。
峯岸に次いで17回の参加となる横山由依は「被災地支援活動の中で、一番印象に残っているのは『365日の紙飛行機』を披露させていただいたときのことです。目の前の方が涙を流して聴いてくださっていて、歌を通して心がつながり合えた瞬間でした。私たちは歌を通して、メッセージを伝えられるということをすごく感じました」と語った。
AKB48からは、劇場に集まった28人とリモート参加メンバー27人の計55人が参加。中学生の時に震災を経験し、避難をしている時にAKB48の訪問ライブを観てAKB48チーム8のオーディションを受けることを決意したという仙台市出身の佐藤朱は「被災当時は両親にも会えず、情報も少なく余震が続く中、ずっと学校で過ごしました。つらくふさぎこんでいた中、大好きなAKB48が来てくれて、歌や踊りを見ていると楽しい気持ちがたくさん湧いて貴重な経験でした」と振り返った。