コロナ禍でまさかの公開無期限延期に…
――たくさんの思いが込められた「色の街」ですが、本来2020年夏に劇場公開予定だったんですよね。
黒澤:はい。もともとミニシアターを中心に4、5館で上映する予定だったのですが、コロナ禍で叶わなくなってしまったんです。商業映画ですら大渋滞している状況だったので、インディーズ映画である「色の街」の上映はもちろん白紙になってしまって…。その時は正直、めちゃくちゃ落ち込んだのですが、今回Amazonプライムビデオで配信させていただけるというお話をいただいて! 配信という形だとミニシアターでの上映よりも多くの人に見ていただけるので、かえって良かった部分もあると思っています。
稚拙な作品ではありますが、キャストやスタッフにとっての“処女作”ともいえる「色の街」が世の中に出ることによって、みなさんから応援していただくきっかけになったらうれしいですし、作品の新たな届け方の先駆けになったらいいなと思います。
矢崎:友達に勧めたくても、映画館での放映だと予定が合わなかったりするじゃないですか。でも配信なら見てもらいやすいので、うれしいです。
――様々な困難を乗り越え、公開となった同作。これから見る人に注目してほしい点を教えてください。
矢崎:(カナの)最初と最後の表情の差は、やっぱり見てほしいですね!
黒澤:果たして主人公・相田はしゃべらなくなってしまったヒロイン・カナを笑わせることができるのか、そして自分の見た世界をそのまま美しいと思ってしまう平凡な彼が、どのように他人の痛みを理解して成長していくのかに注目していただきたいです。
「ありのままって何だろう」という問いや、自分の見ているものが全てではないというメッセージを作品から感じ取ってもらえたらなと思います。
映画「色の街」(2019年)
配信URL: https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08W9TM3C1/ref=atv_mv_hom_1_c_vuVOyU_2_1
監督・脚本:森平周
出演:黒澤優介、矢崎希菜、安慶名晃規/戸田華鈴、早乙女ゆう、竹内麗、小嶋修二、藤田晋之介、内田倭史、榎本純/小手伸也(特別出演)
主題歌:Mom「プライベートビーチソング」(Life Is Craft)
プロデューサー:黒澤優介、武井茉周
製作:映画「色の街」製作委員会
■予告
■黒澤優介
1997年5月2日生。キャラメルボックスやラッパ屋を輩出した早稲田大学の「劇団てあとろ50′」に入団後、俳優・脚本家として活動。2018年、「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)でドラマデビュー後、「チア☆ダン」「キワドい2人-K2-」(ともにTBS系)、「特捜9 season3」(テレビ朝日系)等に出演。
Twitter:https://twitter.com/kurosawasuke
オフィシャルサイト:https://www.kurosawayusuke.com/
■矢崎希菜
2001年3月24日生。映画「色の街」では150名を超えるオーディションよりヒロインに抜擢。TVCMでは「東京ガス 安全TODAY・ガスライト24篇」「丸美屋 混ぜ込みわかめシリーズ」やフジテレビ「ワイドナショー」に出演中のほか、現在配信中のNetflix「今際の国のアリス」ではモモカ役として出演している。
Instagram:https://www.instagram.com/kinayazaki