30秒の予告を見た瞬間から「映画かよー!!!」と劇場版のような迫力ある映像にワクワクが止まらなかった。その後、広報さんから有難い試写室のお話をいただき、事前に視聴。その全てを見終わったところで、「おおお!そうきたか」と思わずうなってしまった。
最終回スペシャルは3月10日に放送された「暗殺者への招待」より続くストーリーで、今シリーズの第1話、第2話「プレゼンス」から連なるものだというのは事前に聞いていたが、予想ができない展開に、目が離せなかった。「みんな怪しい…、えー!」と独り言が激しくなってしまうのは正直、許してほしい。
前週放送に引き続き、篠原ゆき子が演じる出雲麗音の悔しい思いに何度か泣いた。自分を銃撃した事件の首謀者でありながら、罪をまぬがれたIT長者・加西周明(石丸幹二)を警護することになり、麗音は正義と自分の気持ちの中で揺らいでいた。
特に、鑓鞍 (柄本明) が衣笠副総監(杉本哲太)に加西の警護を要請した件も含めて、美彌子(仲間由紀恵)に不満をぶつける麗音のシーンが印象的だった。感情的な部分を出さないように、冷静を装い、ひと呼吸おく瞬間や気持ちを抑えきれなくなり涙声を含んだ心の叫びにどれだけの悔しさがあるのかが伝わってくる、篠原の演技力は圧巻だった。
また、ある出来事により自己嫌悪で落ち込む麗音に、先輩である伊丹憲一(川原和久)からのぶっきらぼうながらどこか、「おまえの気持ちは分かるぞ」と共感してくれているようなあるせりふと態度に拍手を送った。こういうところがあるから愛されてるんだろな…、伊丹さん好きです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)