ゾンビのクオリティーに太鼓判!
――Huluで配信されるシーズン2はどんなストーリーになるのでしょうか。
シーズン1の最後に少し出てきたんですけど、「希望の家」っていう新しい場所というか、一派閥が登場します。みんなそこを“シェルター”と呼んでいるんですけど、安全地帯かと思いきや、そこにもゾンビたちは迫ってきて。それが自然発生的なものなのか、誰かの手によるものなのかという謎解きもありつつ、サバイバルが続くという状況ですね。
私が演じているジアンは、シーズン1のラストシーンで響たちと合流してるんですけど、そこからまた「希望の家」に行くチームと、そこに留まる人たちと、薬やワクチンを探して旅立つ人たちに分かれていきます。
――シーズン1では首藤が物語上の“敵”になっていましたが、シーズン2でもそういった存在は出てくるんですか?
ジアンたちも敵が誰なのかはまだ分かっていないんです。シーズン1では、“敵”が最初はゾンビだったけど、首謀者が首藤だったってことが分かって、シーズン2では、今度は誰と戦っているか分からないって感じですね。“敵”が見えてこない不気味さもあると思います。
――シーズン1から引き続き、ゾンビと戦いつつ、人間関係も展開すると。
そうですね。それぞれの恋愛模様があったり、血がつながっていなくても家族のようになった人たちもいたり、というところですかね。
ただ、シーズン2の見どころはゾンビのクオリティーだと思っています! やっぱり地上波はたくさんの人に見てもらえる反面、だからこそあまりグロテスクな表現ができないという部分があったので、シーズン2を見てもらえたら、シーズン1で物足りなさを感じていた人たちにも満足してもらえるんじゃないかなって思います。
私、「ウォーキング・デッド」はじめ、世界各国のゾンビものを結構好きで見ているんですけど、シーズン1の時は“できなかった”んじゃなくて“やらなかった”だけってことがシーズン2を見てもらえれば分かると思いますし、私も出演していてすごくうれしかったですね。
シーズン1の時はプロデューサーたちも欲求不満みたいな感じだったんですけど、シーズン2では「やってやるぜ!」って感じで、すごく頼もしかった記憶がありますね。
――他にシーズン2になって変わったなと感じる部分はありますか?
私の役に限って言えば、シーズン1では研究所や自衛隊、あるいは銃というもので自分を守っていたし、守られていたので、強気なキャラクターだったと思うんです。でも、シーズン2では丸腰で、守ってくれる組織もなくて、初めてゾンビたちと対峙するとなったときに、やっぱり人間は丸腰だとこんなに弱いものなんだって思わされるシーンがありました。
「スタンフォードの監獄実験」っていう、刑務所を模した建物の中で被験者たちを看守役と囚人役に分けると、それぞれがその立場らしく振る舞うようになるという実験があって、これが最近は主催者による意図的な工作もあったんじゃないかって言われてるんですけど、私は大まかには間違っていない気がして。
置かれてる立場が変わったり、守られていた組織がなくなったりしたときに、特別力が強い人間というわけでもないから、1人の人間として変化があるっていうのは、ジアンを演じていてすごく面白かったですね。
――シーズン1では、弟のミンジュンを助けるために画策する第7話が、ジアンの見せ場だったと思うんですが、シーズン2でもそういった見せ場はあるんでしょうか?
あるんですよ! ジアンがある人に守られるシーンがあるんですけど、それがすごく切なくて、シーズン2はそこがジアンの山場なんじゃないかなって思っています。現場ではそのジアンを守ってくれた人がカッコイイって、ファンが増えていました(笑)。