聴いて感じた15期メンバーの成長
――16枚目のオリジナルフルアルバム。仕上がりを聴いた印象はどうでしたか?
最高です!すごくいいアルバムだなっていうのが最初の感想ですね。オリジナルアルバムは約3年ぶりなので、リリース日が待ち遠しかったです。シングルと違ってアルバムのときは次々と新曲がきて、今の曲を覚えきる前に次の曲がくることもあるんです。レコーディングは大変ですけど、どの曲も歌っていて楽しくなる曲ばかりでした。
――つんく♂さんらしく、EDMからビートの効いたバンドサウンド、バラードといろいろなタイプの楽曲がそろっていますね。
そうなんです。ジャンルがとにかく幅広くて、つんく♂さんは「これぞJ-POPだ」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだなって思います。昔は日本の音楽というと歌謡曲、演歌というくくりで、それがあまり馴染まない人は海外の曲を聴くしかないみたいな感じだったと思うんです。
でも今はJ-POPという大きなジャンルが確立されて、そこにどんな音楽もある。すごく充実感があるじゃないですか。このアルバム1枚で、「J-POPの魅力ってこれなんだな」って感じてもらえると思いますし、“ジャパニーズアイドル”という、日本にしかないアイドル文化の音楽も分かっていただける作品だと思います。
――昨年のバラードコンサートを経験しての1枚でもあります。バラードコンサートでは1人でステージに立つことになり、個々が自分の実力に向き合う良い場だったと思います。力不足を漏らす方もいましたが、小田さんはどうでしたか?
私はバースデーイベントではトークやゲームより歌をメインにしていて、普段から1人で歌い切る力をつけたいと考えていたんです。それでもバラードコンサートは勉強になる点が多くありました。メンバーみんなも「14人分の1」というモーニング娘。の中の1人ではなく、「私という1人」という意識が強く生まれたんじゃないのかなって。
やっぱりグループで歌う曲でも自分をしっかり持つことは大事だし、それでグループ自体も高まっていくんです。自粛期間もあって普段のライブはできなかったけど、そういうときだからこそできることもあって、全く無駄な時間ではなかったと思います。
――アルバムを聴いて、特に変わったという印象のメンバーはいましたか?
やっぱり15期メンバーの北川莉央ちゃん、岡村ほまれちゃん、山崎愛生ちゃんです。加入して2年目ですが、今の自分の実力が分かったと思うし、その上ですごく成長しています。最初の1、2年ってものすごく大事で、どれだけ上に行けるかのまず最初の時期になるんですよ。そこで1人でステージに立って歌い切る経験ができたのは大きかったと思います。特に愛生ちゃんはどんどんリズム感がよくなってきて、モーニング娘。らしくなってきたなって感じますね。
――山崎さんは、パンダの子でしたっけ?
パンダ “さん”です(笑)。
――ちょうど15期メンバーについてお聞きしたかったのですが、小田さんから見てこの3人はどんな感じですか?
3人ともとても頑張ってくれていて、それを見ていると少しでも何かしてあげられることはないかなという気持ちになってきます。加入してすぐに前例のない活動に移ってしまったじゃないですか。今までだったら1ツアーずっと一緒に回るので見てあげることができたのに、全然会える場がなくなってしまったから、教えてあげられることが少なくて。
だから、たまに一緒になる公演でお話すると、顔を見て、すごく一生懸命聞いてくれるんですよ。時間を置いて会う分、練習も頑張っているのが伝わってくるし、本当に一緒に過ごしたかったなと思います。
【HP】http://www.helloproject.com/morningmusume/
■ALBUM CD「16th~That's J-POP~」
初回生産限定盤[CD+Blu-ray Disc] 7150円(税込)
通常盤 3300円(税込)
発売中
■ハロー!プロジェクトコンサート
Hello! Project 2021 春 「花鳥風月」
花・鳥・風・月の4チームによる全国ツアー開催中