――自分を演じるに当たって、撮影前に考えたことは?
普段の自分だったら言わない言葉の言い回しを確認して、それを実際に言ったらどうなるんだろうだとか、楽しみながら作っていきましたね。と言っても、役作りと言えるものは何もしてないですね(笑)。ありのままでいるように心掛けました!
監督からは「ヤングチームなので、若いからこそ言えることはグイグイ言ってほしい」と言われて。そこは本当の芳根京子なら様子を伺ってしまうんですが、役の芳根京子は行け〜!って感じなので違う部分かもしれません。
――劇中では、濱田岳さん、柄本時生さん、菜々緒さん、高杉真宙さんら若手役者たちと、濱田監督作品の映画「月のない夜の銀河鉄道」の撮影を行っている設定。濱田組の印象は?
すごく楽しかったです! 本当に自分がスタッフとして映画を撮影している錯覚に陥りましたね。もし濱田さんが映画を撮るなら、スタッフとして参加させていただきたいなと思いました。この作品自体、何の撮影をやっているのか境目が分からない瞬間があったので、演じていても面白かったですね。
濱田組には役所広司さんもいらっしゃって、映画「峠 最後のサムライ」(2021年7月1日[木]公開予定)の撮影でご一緒させていただいたんですが、ごあいさつしたら覚えていてくださったんです。年賀状を送ってくださったので、直接現場でお会いできてうれしかったですね。
――田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんとの共演シーンはいかがでしたか?
まず、「本物だ」と思いました(笑)。お一人ずつでも、もちろん本物なんですけど、4人が並んだ姿を見たらすごくうれしかったですね。皆さん肩の力が抜けていて、余裕があってすてきなんです。
私にはまだその余裕がないので、いつか自分もバイプレイヤーズって呼ばれたらいいな〜なんて願いながら…もし何十年後かに女性版ができたら、その中に入れたらすてきだなと想像しました。
この作品は、自分が今どういう状況かっていうのを気付かせてもらえる現場だったなと思います。毎日たくさんの方とお会いして、お話しもできて、もっと頑張らないと、とシンプルに思いました。
――もし芳根さんが監督になって、作品を撮るなら?
絶対に才能がないと思うんですよね(笑)。基本的に自信がないので、役者の顔色を伺っちゃうかな。でもそんな信頼度のない監督ってイヤですよね! 作るなら、コメディーがいいですね。
100人でコメディーをやったら収拾がつかなくなっちゃうので、パニックになりそう…うん、監督を降りると思います(笑)。監督って見えている景色が違うと思うんですよね。もっと自分の心に余裕があれば、見えてくるものが違ってくるのかなと思います。
――今作には劇中ドラマがたくさん登場しますが、気になったのは?
「CTO」のハチャメチャな感じもいいなぁ~。どの作品も面白いんですけど…「大合併」がいいかな。私も決めぜりふでトレンド入りしたいです(笑)。
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