ワゴン車のタイヤがパンクした青山は、ガソリンスタンドに立ち寄る。厳つい風貌の店主・ゴンザ(一ノ瀬ワタル)とは知り合いのようで、笑顔を見せる青山に「昔のお前を知っていると身の毛がよだつ」と言いながら整備をしている。
そんな中、一台のトラックがやってくる。セルフでガソリンを入れ始めた運転手の菊川貞夫(野間口徹)は、どこか不機嫌そう。ゴンザいわく、たまに来店する、声をかけても挨拶すらしない無愛想な客だという。
そんな菊川が、青山のコーヒーの香りにつられたように思わず動きを止める。「入れたてのコーヒーいかがでしょう?」と青山は声を掛ける。その声に我に返ったのかコーヒーを飲まずに慌てて去ってしまうが、どこか寂し気な様子が気になった青山は、しばらくガソリンスタンドで「たこ珈琲」を開くことに。実は菊川はコーヒーを“飲めない”のではなく“飲まない”、ある複雑な事情を抱えていた。
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