佐野勇斗「“人の運”が、すごくあるなと思います」
――行事などに積極的に参加する人でもあった?
そうです。学級委員長は毎年やったし、生徒会にも所属していたし。でも、かと言って真面目なわけじゃなかったんですよ。厳しくない僕を学級委員にすれば見逃してもらえることが多くなるから、みんなが僕を推薦してくれていたんです。
――コミュニケーション能力が本当に高い。
そうなんですかね? 特に高校の先生からは今も「この番組を見てるよ」「ドラマを楽しみしてる」といった連絡をくださっていて。担任じゃなかった先生などにも、勉強面ですごくお世話になりました。僕が通っていた学校に、いい先生が多かったのかもしれないです。
――それはきっと佐野さんの人徳ですよ。
そうだとしたらうれしいですけど、少なくとも常に周りの人に助けられる“人の運”が、すごくあるなとは思います。高校時代にその先生方に出会えたおかげでなんとか進級できて、受験にも成功したので。そうじゃなかったら僕、確実に留年していたと思う。救われました。
――先生から言われた言葉で特に覚えているものはありますか?
なんだろう…。まだクラス代表などもなかった小学1年生の頃に、先生に言われた「佐野ちゃんは将来、絶対に学級代表をやった方がいいよ」という言葉はすごくうれしかったので覚えています。いつもたくさん褒めてくれる先生だったんですよ。その先生のおかげで、いろいろなことを頑張ろうと思えました。あと「刑事ドラマに出て欲しいな」というのは、高校3年生の時の先生に言われました。芸能に疎い先生で、「俺、刑事ドラマしか見ないから。刑事ドラマに出てほしい」って(笑)。本当に素敵な先生ばかりでしたね。応援してくれる人が多くて、ありがたかったです。
――今、逆に佐野さんが誰かに何かを教えるとしたら、褒めて伸ばすタイプと厳しくするタイプ、どちらになると思いますか。
僕は絶対に褒めて伸ばします。というか、仲良くなるタイプです。一度「もし先生になったら、どういう先生になるかな」って妄想したことがあるんですけど、その時に出た答えがこれでした。時には厳しくするのも大事だと思うんですけど、思春期の生徒たちって天の邪鬼というか、「なんだよ、やりたくねぇ」って思う子も多いと思うので。むしろ仲良くなって「この先生のために頑張ろう」…までは行き過ぎかもしれないけど、ちゃんとした信頼関係を築いて、良い距離感でその子の良さを伸ばしていきたいですね。
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