現代は世界の富裕層上位8人の資産が、世界人口の半分となる下位36億人の資産とほぼ同じという未曽有の格差社会である。貧困が拡大する一方で、一生掛けても使い切れない資産を持つ超セレブが生まれている中、その私財をひたすら人助けに費やしているセレブ一家がいた!?
彼らの名はトレーシー一家。日本では1966年より放送され、世界中で人気を博したイギリスのSF人形劇「サンダーバード」の主人公たちだ。
毎回、世界中の災害や事故の救助に駆けつける国際救助隊の活躍を描いた物語なのだが、一家の主、ジェフ・トレーシーは、アメリカの元宇宙飛行士であり、一代で成り上がったビル・ゲイツなんか目じゃない超セレブ。南太平洋の島を買って秘密基地を作り、トレーシー島と名付けて一家で住んでいるのである。
そして、スコット、ジョン、バージル、ゴードン、アランの息子たちは、アメリカのF35戦闘機どころではない超高価なワンオフのスーパーメカも与えられている。普段は家でのんびり過ごしている彼らだが、ひと度SOSを受信すると、そのメカで空に海に宇宙に繰り出し、危機に瀕している人々を救うのだ。
では、なぜトレーシー一家はボランティアで人助けをするのだろうか?ある日、救助のため破壊したタンカーがもったいないと言う息子たちにジェフが言った言葉がそれを物語る。「我々、国際救助隊は尊い命を救うのが唯一の使命だよ。かけがえのない命だ」
もはや悩みのスケールが大きすぎて、共感できないレベルだが、全てを手に入れた超セレブにとっても、一番価値のあるものは人の命なのだ。
現在、海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」の動画配信サービス「スーパー!ドラマ クラシック」では「サンダーバード HD完全版」を配信中。世の超セレブたちよ、トレーシー一家を見習い、世のため人のために奉仕すべし!
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