「なめらかで自然な芝居。そこにいる人たちの“生っぽさ”を表現している」
福井Pは、脚本を担当する金子茂樹を「天才。あの人にしか書けない世界観がそこにある。誰しもが心のどこかで抱えたことのある悩みや喜びを表現している」と称賛。そんな世界観の中で、菅田ら俳優陣の芝居については「なめらかで自然な芝居。そこにいる人たちの“生っぽさ”を表現している。金子さんの脚本と俳優陣の芝居が融合したことで、ドラマっぽくない、見たことのないものになったな、と感じました」と語る。
20代後半という年齢について、「20代後半ってちょっと特別じゃないですか。10代の“青春”とは違い、20代前半の“大人になるならない”の葛藤の時期ともまた違い、20代後半って、すごくいろいろな選択を迫られる時期だなって思って。そんな人々の生きざまを、金子さんの脚本で見てみたいな、と思った」と経緯を語る。
さらに、時代に寄り添うような青春群像劇をずっと作りたかったと言い、「自分の『一生の宝物』になる作品にしたいなと思ったときに、菅田さんらにお声がけさせていただいた」。「失敗することが許されづらい世の中に、それでも生きていくことの美しさや、一人じゃないんだっていうことを伝えられる作品になれたら」と明かした。