この1年の変化について「コロナ禍の影響が大きく、大変な瞬間もたくさんありました。その間、僕は、僕たちの今までの曲を聞返しながら、励まされたり慰められたりしました。聞いてくれる方々は、こういうふうな気持ちになったんだなという…そのため、音楽の作業をするときの観点が変わり、ファンの方々の感じ方を今までよりもより意識するようになりました」と告白。
「かつて僕がいろんな音楽を聞きながら育って音楽を始めたように、今度は僕が影響を与えることができると思い、責任を持って前向きないい作品を届けようと思えたので、発展のきっかけとなり、逆によかったと思います」と語った。
今や世界の潮流となっているヒップホップグループとしての自負や、現在の人気の分析を求められたSUGAは、「去年の『MAP OF THE SOUL : 7』『BE』にもヒップホップトラックが何曲か入っています。ジャンルを区別しながら作っていないけど、まず、大衆音楽の歌手として何がいいのか、何を求められているのかを考えた後に、僕たちがやりたいものを組み合わせています。僕もラップだけのトラックを10曲もそろえて出してみたこともありますし、そういうことを他のメンバーもやっています」とコメント。
さらに「僕たちは歌手なので、本業においては誇りを持っていいほど一生懸命準備してきたし、うまくやっていると思います。今のこの状況に至るにはいろんな要因があると思いますけど、まず歌手としてステージ、第1にステージ、第2にステージを考えることができることが強みなのかなと思います」と自信を見せた。
その一方、「僕の場合は大邸(テグ)で音楽を始めたときに、観客2人の前で公演したこともありますし、ソウルに上って練習生をやりながら音楽も続けました。そういう時期の、聞いてくれる人がいない音楽をしたときの心の傷や悩みに比べたら、今、大変多くの愛をもらっているので、僕は多くの人が聞いてくれてる今の状況は本当に幸せで、身に余る光栄だと思います」と感謝。
また、「僕は僕たちの音楽を聞いてくださるファンのために音楽をする、ファンの方が聞きたい音楽をするのが当たり前だと、小さい頃から思っていたので、『誰のため?』と聞かれたら『ファンのため』と答えたい。それくらい、聞いてくれてる人がいない音楽は僕にとっては悲しい記憶というイメージなので、僕は、そうするべきだと思います」と心中を明かした。
BTSのデジタルシングル「Butter」は全世界で発売中。また、現地時間5月23日(日)に開催される「2021 ビルボード・ミュージック・アワード」で「Butter」を初披露する。
◆取材・文=坂戸希和美
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