お魚王子・鈴木香里武が「深海WANTED7」ヨコヅナイワシ捕獲の奇跡を解説!

2021/05/29 07:00 配信

バラエティー

「爆笑問題の深海WANTED7」出演の鈴木香里武 撮影/阿部岳人

5月30日(日)、爆笑問題がMCを務める特別番組「爆笑問題の深海WANTED7 新種の深海モンスター!奇跡の遭遇SP」(昼4:05-5:20、フジテレビ系)が放送される。

「深海WANTED」は、2015年に始まり、世界初の貴重な映像撮影や希少生物の捕獲に成功、水族館に展示されるなど、海洋ファンに多くの感動を届けてきた人気シリーズだ。第7弾は、日本最深の湾である駿河湾と沖縄の海を舞台に深海撮影プロジェクトを展開する。

このプロジェクトで、駿河湾と沖縄、どちらのロケにも参加した、深海生物スペシャリストの鈴木香里武に、奇跡的な偉業を成し遂げた番組の裏側と注目点を聞いた。

「爆笑問題の深海WANTED7」出演の爆笑問題、ココリコ・田中直樹、ハリセンボンら (C)テレビ静岡

――「爆笑問題の深海WANTED」は、前回に続いてのご出演になりますね。

この番組は、テレビ静岡さん制作の全国放送特番で、一年に一度の人気シリーズ企画。僕の中でも大きな楽しみとなっている番組です。今年で第7弾になりますが、僕は第6弾から、ロケとスタジオ解説を担当しています。今回は、まだ誰も足を踏み入れたことが無い未開の地を冒険してみようというテーマで、駿河湾と沖縄、両方のロケに行かせていただきました。

――今回番組が注目するのは「駿河湾」と「沖縄の海」。それぞれの面白さを教えてください。まずは駿河湾から。

駿河湾は、“ドン深”の地形と言いますが、海岸からどんどん落ちていく地形をしています。最深部は2500メートルもあり、日本で一番深い湾です。

番組が注目するヨコヅナイワシをはじめ巨大な深海魚が生息していますし、沼津とか戸田(へだ)では深海漁も盛んで、タカアシガニとか、東京では食べられない深海生物を食べるという食の楽しみもあります。

僕は岸壁幼魚採集家という肩書を持っていますが、幼少から沼津の漁港にはいつくばって、タモ網とバケツを手に海面に浮かぶ幼魚をすくうということを0歳からやっています。そういう自分にとっても母なる海です。ここ数年、冬の沼津の漁港に行くとリュウグウノツカイとか、幻の深海魚の赤ちゃんに浅瀬で出会えるんですね。それでもう僕は、駿河湾はすごいなと思っていました。

食でも幼魚観察でも深海調査でも、あらゆる面で深海が身近にあるのが駿河湾の面白さだと思います。地形もさまざま、切り立った崖みたいなところもあれば、砂地もあり、いろんな面があるので、ありとあらゆる深海生物がすんでいる。そこが魅力かなと思います。

駿河湾の深海カメラで捉えた深海魚・イバラヒゲ (C)テレビ静岡

駿河湾に沈めた深海カメラ (C)テレビ静岡


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