鈴木香里武(かりぶ)、名付け親は明石家さんま!名前に誕生日・趣味・仕事…魚づくしの深海生物スペシャリストを直撃

2021/05/30 07:00 配信

バラエティー

鈴木香里武 撮影/阿部岳人

――お魚に興味を持ったきっかけは何でしょうか?

0歳の頃から親しんでいたので、きっかけと言えるものはないんです。言ってみれば当たり前のことで。両親は仕事が休みになると僕を主に沼津の海に連れて行き、普通だったら海水浴とかだと思うんですけど、なぜか漁港だったんですね。漁港にビニールシートを敷いて寝かせていたらしいんです。0歳なんで寝返りも打たない、寝かせておいて両親は網を持って魚取りに行っちゃう、そんな状態だったそうです。で、漁師さんから「野犬に食われるぞ!」と怒られたらしいです。

そういう感じに育ったので、気付いたら潮風が当たり前、波の音が当たり前。立てるようになって最初に持ったおもちゃは、タモ網ですね。哺乳びん片手、たも網片手みたいな感じで、海を見続けるのが僕の一番の遊びっていう。それが29年間続いている感じです。

「何で好きになったか?」というきっかけも、「何で漁港で岸壁採集を始めたか?」というきっかけもない。でも、釣りじゃなかったんですね。ダイビングでもなく、海水浴でもなく、磯遊びでもなく、岸壁採集だったんですよ。

――きっかけは、全く思い当たらないのですか?

ないんです。全部後付けですね。なぜ幼魚なのかという後付けとして、今思うことは、幼魚って、成魚と違って体が小さい分もっと頑張って生き抜かないといけない。天敵に見つかったらすぐ食べられてしまうので、ありとあらゆる工夫でもって存在を消すんですね。擬態して枯れ葉みたいになってみたり、透明になって身を隠してみたり。そういう一つ一つの姿にそれぞれの生きざまのストーリーがある。その物語に心惹かれる。そういう説明はできるんですけどね。

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