クリーニングに出していたものの中に紘一のシャツがあったため、咲は紘一の実家に届ける。その帰り、かつて一緒に食事した紘一行きつけの食堂に立ち寄ると、偶然、紘一と再会。咲は会えるのではないかとかすかな期待を抱いていたのだが、紘一は「この店の唐揚げが気に入ったんだな」と勘違いながらも、「君の考えや気持ちは手に取るように分かる」と言い、「もう、君の夫じゃないのにな」とつぶやいた。
それを聞いた咲が「ここに来たのは紘一さんに…」と打ち明けようとしたところで、紘一の同僚・純(田辺桃子)が現れ、咲は店を飛び出してしまった。紘一は追いかけるが、踏切にはばまれると、「咲ちゃん!」と呼びかけた。咲が振り返ると、紘一を追ってきた純が追いついたところで、それを見た咲はそのまま駅に向かった。
リコカツ中に言っていた「まだ君の夫だ」から「もう、君の夫じゃないのにな」への変化は、胸を締め付けるものだった。またいつもは「咲さん」だった紘一が「咲ちゃん!」と呼びかけたのは、第2話で咲が山で遭難しかけたとき以来のことで、このタイミングでの呼び方に視聴者からは「キュンとした」との感想が。ほんの少しの言葉の違いで、思いを表すせりふ回しは秀逸だ。
なかなか本音を言い出せずにすれ違う咲と紘一、さらに紘一に思いを寄せる純、咲に接近する元カレ・貴也(高橋光臣)と小説家の連(白洲迅)と、関係が混迷してきたことで「もどかしい」「2人に戻ってほしい」「紘一と咲のすれ違い具合に胸が痛くなる」といった声も上がった。
(文=ザテレビジョンドラマ部)
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