女優の仲間由紀恵と、映画監督の河瀬直美が5月29日、第7回「Women of Excellence Awards」授賞式に登壇。それぞれ美しいドレス姿で、受賞の喜びと、新型コロナ禍における現況を語った。
河瀨直美、アニエスの特注ドレスで登場
ビジネス部門を受賞した河瀨は、奈良を拠点に全世界を表現の場として活動中。カンヌ映画祭などで多数の受賞歴を持ち、最新作「朝が来る」は米アカデミー賞の国際長編映画部門の日本代表作品に選出された。エグゼクティブプロデューサーを務める「なら国際映画祭」などで後進の育成にも務める彼女には、副賞としてグランドセイコー62gsが贈られた。
「アジアの生地を使って、アニエス(ベー)がパリで作ってくれたの」という特注ドレスをまとって登場した河瀬は、副賞の腕時計を手に「ありがとうございます。これは、1967年生まれのウォッチを、現代のフォルムにアップデートされたものだということで…」と切り出し、「私が生まれたのがその2年後。その当時、日本は高度経済成長に差し掛かる時代で、戦後から何とか立ち上がろうと試行錯誤していた時期だったと思います」とコメント。
「今、TOKYO 2020(2020年東京五輪・パラリンピック)の公式記録映画の監督として世の中を見つめてると、世界はこのパンデミックを経て、そのときと同じような転換期にいると思う。そんな中でもジェンダーの問題が上がってきていて、日本は特に遅れていると言われている。“男女平等”という文字や、(女性管理職等の)数だけでなく、女性が女性らしく輝いていける世界が近づくよう活動していきたい。この時計をつけて頑張ります!」と控えめながら意志ある笑顔を見せた。