北川景子と永山瑛太が共演する金曜ドラマ「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第8話が6月4日に放送された。互いに思いを残しつつも離婚した咲(北川)と紘一(永山)。それぞれ新しい道へ進もうとする様子が描かれるなか、永山の演技が一段と光る回となった。(以下、ネタバレがあります)
超個性的なキャラを演じる永山瑛太
現代的で自由な家庭で育った咲と、厳格な自衛官一家で育った紘一。交際ゼロ日でスピード結婚するも、生活習慣や価値観の違いで早々に離婚を決意。離婚に向けた活動=“リコカツ”をするなかで、互いへの思いを強くするが、仕事と結婚生活の板挟みとなってついに離婚をした。
前回に続き、離婚後の咲と紘一が描かれる第8話。編集者である咲が担当する小説家の連(白洲迅)は紘一に「水口咲は俺がもらう」と宣戦布告し、咲は元カレの貴也(高橋光臣)から「やり直さないか、俺たち。結婚を前提に」と告白する。2人の咲への思いを知った紘一は、咲にふさわしい人は誰なのかを考える…というストーリーが展開。
自衛官で、絵に描いたようなカタブツ人間の紘一を、体作りから野太い声での話し方までしっかりとキャラクターを作り上げている永山。これまでさまざまなドラマや映画で、繊細な役どころも、コメディーも、シリアスなものもこなしてきた永山だが、本話ではそのふり幅を余すところなく発揮した。
貴也から「咲さんにやり直そうと言いました」と聞かされた紘一は、動揺してお茶を口から滝のようにこぼしてしまった。また、貴也を尾行してその仕事ぶり、人となりを見た紘一は、蓮の仕事場を訪れて、咲にふさわしいのは貴也だと告げるが、そこで突如、人気ドラマ「古畑任三郎」(フジテレビ系)の物まねを披露。
ちなみに古畑任三郎を演じた田村正和さんの逝去が報じられた際、永山は自身のSNSで、ドラマデビュー作で共演したときに「君は、とにかく俳優を続けなさい」と言われたことを明かして追悼していた。その思いが宿っているようでもあり、クスっとしつつも温かなものが胸に広がった。
そういった場面で笑わせる一方で、咲を思う不器用な優しさが端々に現れていた。