「敗者なんていないんです!」
潤平が奈津美の実家に行っているとき、恩師である真壁(鈴木浩介)からバーベキューに誘われた春斗と瞬太。そこで真壁の息子・太一は「夢って、追いかけないほうがいい?失敗したあと大変そうだなぁと思って」と質問。
「おれたち、失敗なんかしていないよ」と答えた春斗は、「じゃぁ、なんで解散するの?」という疑問に「時間切れだよ。ほら、サッカーもさ、試合時間ってあるだろ」と説明。
さらに太一が「でもずっと続けている人だっている」と言うと、春斗は「そういう人たちはずっと試合に勝ち続けている人たち。おれたちからしたらもう化け物みたいなものだな」と答えた。
その言葉に続け、瞬太は「負けたってことが失敗したってことじゃないと思う。どんなスポーツでも芸術でもトップにいる人以外は全員失敗ってことになる」と語った。
その後、「俺たちは負けたのか…」と春斗はつぶやいたが、瞬太は「俺は勝ってるって思ってるけど」と返し、これまでどれだけいい人間関係を築いてこれたかが「人生の勝敗を決めると思ってる」と明かした。
恩師の真壁のほか、マネージャーの楠木(中村倫也)、瞬太がアルバイトする焼き鳥店の店主・安藤(伊武雅刀)、ファンである里穂子など、マクベスを支えてきてくれた人々との温かな交流はこれまで描かれてきたとおりだ。積み重ねてきた時間の大切さを改めて感じさせた。
「俺たちは負けたのか」という言葉は、マクベスのコント「結婚の挨拶」につながった。結婚の挨拶に訪れたチャラい若者役の瞬太と頑固おやじ役の潤平の模様を実況していた春斗が最後に叫んだ「敗者なんていないんです!」。
今回も見事な構成で春斗らの物語を描き、Twitterのトレンド入り。SNSには、いくつもあった伏線に感心する投稿のほか、「来週最終回なんて嫌だ」「ロスになっちゃいそう」という声も寄せられている。