――ユニークな設定ですが、脚本を読んだときにどんな感想を持たれましたか?
三浦:なかなかやらないスタイルなので、脚本を読んだ段階で面白いなと思いました。ただ、こういった作品を見たことも、演じた経験もなかったので、どんなふうに仕上がるのかなと思いました。
剛力:ここまでしっかり分けた作品というのは、今までになかったですよね。しかも同じ時間軸で進んでいくところも面白い。正直、『TOSHIRO SIDE』の脚本を読んだだけでは明子の気持ちが分からず、『AKIKO SIDE』を読んでようやく分かったんです。ですから、ご覧いただく方にもそわそわしながら見ていただける新しい作品になっていると思います。
――撮影も『TOSHIRO SIDE』と『AKIKO SIDE』を分けて行われたのですか?
三浦:いいえ、混合でした。
剛力:だから、その日の台本に『TOSHIRO SIDE』の何話の何シーンとかって書かれているんですけど、たまに訳がわからなくなるんです(笑)。ここのシーンとここのシーンは繋がってるんだっけ?みたいに。
三浦:そうそう。
剛力:なかでも、最初の明子が敏郎の家を出ていくシーンは難しかったです。
三浦:あー、難しかったね。
剛力:『TOSHIRO SIDE』のときは明子が全く見えないんですけど、『AKIKO SIDE』のときは見えるので、絶妙な位置を動かないといけなかったりして。
三浦:(混合だったために)監督も撮り忘れたりしてね(笑)。
剛力:何個かありましたね。あっ!ってことが(笑)。
三浦:あった、あった(笑)。
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