桃井さんが出演してくださると聞いた瞬間、「ひゃーーー! 私、大丈夫かな?」と。ものすごい期待と、ものすごい楽しみ、ものすごい緊張で、ワクワクして身震いしました。
桃井さんは大先輩ですし、ほかの人には持ち得ない雰囲気を持った素晴らしい女優さん。自分が足を引っ張らなければいいな…と思いつつも、“当たって砕けろ”精神で「体全体でぶつかって行っちゃえ!」と思い、撮影に臨みました。
現場では、桃井さんがキュッと気を引き締めている時間、反対に緩めている時間など、すべてを拝見し、素晴らしい在り方だと感動しました。桃井さんは雑談の中にも、キラッと輝く宝石が散りばめられているんですよ!
バレリーナ時代の話、役者を目指した理由、桃井さんが演じられる大國塔子さんが過ごしてきた時代の話など、貴重で面白いお話ばかりで、目をキラキラさせて聞き入ってしまいました。また、最初に現場でお目にかかったときは、台本をどう読んだかも聞かせてくださったんです。
それを受けて私の意見もお話し、お芝居の感情の流れも確認できたので、すごくありがたかったです。桃井さんのお芝居からは、塔子さんの身に降り掛かった想像以上の経験と孤独、その“他の人には受け止めきれないほどの重さ”を感じ、私も真壁有希子として動く際にとても大きなヒントをいただきました。
桃井さんも有希子のさまざまな思いを真正面から受け止めてくださいましたし、取り調べシーンを撮影した最後の3日間には、桃井さんから流れてくるエネルギーを、「私も、私も!」と押し返す…そんなエネルギーの交換ができたような気がして、すごくうれしかったです。
実は、「本番一発勝負でやりたい」という私たちのわがままを、スタッフの皆さんにも聞いていただき、ちょっと神がかり的なシーンも作ることができたんですよ! すごく熱かったです!! 夢のような時間を過ごさせていただきました。
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