ふじちかさん(@icco_8)がTwitterに投稿した、推しのアナウンサーの意外な一面を描いた創作漫画が話題を集めている。
佃煮店で働く井之上なつ子の“推し”は、朝のニュース番組でお天気コーナーを担当する朝田のぞみアナウンサー。明るい雰囲気と人柄から“希望の朝田ちゃん”の愛称で親しまれている彼女の存在に、なつ子は毎日元気をもらっている。
そんなある日、なつ子は佃煮店での勤務中に客から理不尽なクレームをつけられてトラブルに発展してしまう。そこに、なつ子が心の中で密かに“黒のお姉さん”と呼んでいるボーイッシュでクールな女性常連客が現れ、ピンチから救ってくれる。実はその女性常連客は、なつ子の推しである朝田ちゃんだったのだ。
テレビでの明るい雰囲気とは違ったクールな一面になつ子は驚くが、朝田ちゃんに「かっこいい私はきらいですか?」と聞かれ、「すっ すきです……」と答える場面で漫画は終わっている。
この展開に、「朝田ちゃん、最強のギャップ萌え」「惚れてしまう…!」「続きが読みたい!」と読者からのコメントが多数寄せられているほか、6月30日時点で10.5万いいねを獲得するなどの反響が集まっている。
今回は、漫画の作者であるふじちかさんに、作品が誕生したきっかけなどを伺った。
――この作品のテーマはどのようにして思い付きましたか?
私自身、少し気になっているアナウンサーの方がいて、この人はテレビではこういう雰囲気だけど、私生活はどういう感じなんだろうと何気なく思ったのが今回の作品が生まれるきっかけでした。人は誰しも二面性、いわゆる“ギャップ”を持っているので、いつもそこを想像して勝手にわくわくしてしまいます(笑)。
――推しがテーマの作品ですが、ふじちかさんもそのような存在がいらっしゃるのでしょうか。
「歴代推し図鑑」がつくれるくらい沢山います。
――朝田ちゃんというキャラクターには、ふじちかさんの理想の推し像が反映されているのでしょうか?
かっこよくて、強さを持っている女性が好きで、そんな人にとても憧れがあるので、その部分はかなり反映されていると思います。
――特に気に入っているセリフや場面などはありますか?
4ページ目の、井之上さんが「自分にとって朝田ちゃんは“推し”なんだ」と気づくシーンと、16ページ目の、朝田ちゃんが井之上さんに「かっこいい私はきらいですか?」と聞くシーンが気に入っています。
中々自らを“かっこいい”と称しにくいと思うのですが、朝田ちゃんは“かっこいいを身に纏っている自分が一番ありのままの自分で好き”な人で、かっこいい自分に自信を持っています。けれど、そんな“テレビとは全く違う自分”を、果たして井之上さんにも受け入れてもらえるのか。そんな葛藤と不安を抱えながら、“本当の自分”の存在を彼女に打ち明ける…。朝田ちゃんの勇気が一番試されている瞬間なので、特に思い入れがあります。
――このマンガについて、特に印象に残っている読者からの反響はありますか?
「2人の身長差が良い」というお声を沢山頂きました。それと、「推しを推してた頃の気持ちが蘇った」「朝から仕事が嫌で泣きたいと思った時に漫画を見てじんときた」というご感想が特に印象に残っています。私の漫画を通じて、読者の方々ご自身の記憶に思いを馳せていただけたり、日常生活の励みにして頂けたということがわかって、すごくすごく嬉しかったです。改めて、漫画の持つそこはかとないパワーを感じました。
https://twitter.com/icco_8/
■「推しのアナウンサーの思わぬ一面を知る話」
https://twitter.com/icco_8/status/1392823280172630017
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