小芝風花、もし“変身”できるとしたら「超絶イケメンになって、女の子にモテたい!」<Interview>

奥野壮と小芝風花がインタビューに応じた ●撮影:ブルータス海田

――パラスポーツと特撮を絡めた今作の印象は?

奥野:新しいタイプのドラマを作るということで、すごく楽しみにしていました。オーディションに受かって出演することが決まったと知った時は、めちゃくちゃうれしかったです。

小芝:ものすごく斬新な企画だなと思いました。どういう作品になるのか想像がつかなかったです。イラストで変身した後の姿(ガンディーン)を見せていただいてカッコイイなと思いましたし、怪獣も出てくる作品。以前、「トクサツガガガ」(2019年、NHK総合)で特撮オタクを演じた事がありますが、まさか“本編(特撮)”に参加できるとは思っていなかったので楽しみにしていました。

――奥野さんは車いす陸上のトップアスリートを目指す高校生・大志役で、小芝さんはコーチの京役。それぞれ、役作りで苦労したことはありますか?

奥野:パラスポーツもそうですし、車いすで生活することも初めて体験しました。

小芝:結構大変そうだったよね?

奥野:やっぱり慣れていないですから、一つ一つの動きに苦労しました。小芝さんが演じるコーチも厳しかったですし(笑)。

小芝:私は芸能界に入るまでフィギュアスケートを習っていましたけど、誰かに教えるということは初めての経験。奥野さんが撮影前から役作りで体を鍛えていたことを知っていたので、コーチとしてしっかりサポートすることを心掛けながらも、厳しさを持っている強気な面は崩さないよう意識していました。

奥野:役作りに関しては、パラスポーツの第一線で活躍されていた花岡(伸和)さんに直接指導していただいたことがとても大きかったです。車いすを真っすぐ走らせるということは思っていた以上に難しくて。コーナーを曲がるのも大変なんです。でも、花岡さんはいつもほめてくださるので、もっともっとできるように頑張りたいと思いながら練習に取り組んでいました。

小芝:私は「あと、何秒!」「大きく手を振って」と、声を掛けるだけ(笑)。奥野さんはどのシーンも全力で臨んでいたので、すごいなと思いました。

――“特撮ドラマ”の現場はいかがでしたか?

小芝:怪獣が出てくるシーンは合成なんです。どれくらいの大きさなのか、尻尾に巻きつかれている時の自分はどんなふうになっているのか。全部想像しながらのお芝居。事前に絵コンテを見せていただきましたけど、頭の中でイメージを膨らませる作業が難しかったです。

奥野:僕は「仮面ライダージオウ」(2018-2019年、テレビ朝日系)で特撮の現場は経験していますけど、その時とはまた違う撮影方法でした。うまく表現できませんが、とても刺激的。監督の演出はフワッとニュアンスを伝えるような感じだったので、割と自由に演じていました。

小芝:私にとって、奥野さんは特撮の“大先輩”ですから。

奥野:“大先輩”はやめてください(笑)。

小芝:カッコよく怪獣を見つけるなって思っていました。

奥野:実際は見えないものと戦ったり、攻撃されたりという芝居は想像でやるしかない。でも、それが特撮の醍醐味(だいごみ)なのかなと。僕自身も、早く完成した作品が見たいなと思っています。

――お二人は、2020年秋に放送されたドラマ「書類を男にしただけで」(TBSほか)以来、2度目の共演となりますが、お互いの印象は?

小芝:前回の作品では、一緒にお芝居をするシーンがあまりなかったんですけど、見た目よりも頼もしい方という印象。撮影現場でもしっかりとしていて、役に入った時の目ヂカラが強いんです。

奥野:小芝さんは、現場の雰囲気を明るくさせる方。みんなが仕事をしやすい空気を作ることがうまいなと思います。まだ、僕にはまねできないので、いろいろ勉強させてもらいました。

小芝:そんなこと、初めて聞きました(笑)。

――劇中には個性豊かなキャラクターが登場しますね。

小芝:みんなキャラが濃いんです。

奥野:僕は、大志の父・源さん(つるの剛士)が好きです。すごくエネルギッシュなお父さん。そのまんま、つるのさんなんです。きっと、ドラマを見ている人も源さんからパワーをもらえると思います。

小芝:独特なセンスの料理を作る大志の幼なじみ・理央(中村守里)も面白いですけど、宇宙からやって来た“グー”(林カラス)というイケメンの宇宙人が気になります。セリフも、ほぼ「グー」しか言わない(笑)。お気に入りのキャラクターを探しながら見るのも楽しいかもしれません。

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