小川紗良、初の長編監督作きっかけに保育士免許を取得「子どもって面白いなと思って」

小川紗良●撮影:宮川朋久

――今後、新たに挑戦してみたいことは?

「海辺の金魚」で子どもたちと関わったことで、「子どもって面白いな」と思い、このコロナ禍で保育士免許を取ったんですよ。これからは、今行っている役者や監督、執筆の仕事をしつつ、何か子どもたちに向けた活動や、子どもに関する知識を活かして作品づくりなどもしていきたいです。

――近頃は執筆活動にも精力的に取り組まれていますよね。

そうですね、最近、なぜか執筆の仕事がすごい増えていて。執筆って一人でどこでもできて、今の時期に合ってるし、自分にもすごい合ってると感じます。書くことは本当に好きで、ずっとやりたいと思っていたので、執筆活動にももっと力を入れていきたいです。

――何か書きたいテーマなどはあるのでしょうか?

エッセイやコラムは、今までも結構書いてたんですけど、「海辺の金魚」小説化のお話をいただき、そこで初めて小説を書いたんですよ。それが楽しかったので、また挑戦したいです。

――いずれは、自分で書いた小説を映画化…なんていうことも考えとしてありますか?

それもすごく考えますね。今回は映画を撮ってから小説を書いたのですが、小説を書いたことで、さらに広がったり気づいたりする部分があって。じゃあ、今度は逆に小説を書いてからそれを映像化してみるのも面白いなと思いました。

――最後に、改めて「海辺の金魚」の見どころと、これからご覧になる方へのメッセージをお願いします。

「海辺の金魚」はすごい大きな展開だったり、突き抜けて明るい物語では決してありません。でも、だからこそ、映画館の暗闇でスクリーンを見つめた時に静かに寄り添える作品というか。何かほんの少しでも前を向ける作品だと思います。そういう作品になったので、ぜひ映画館に足を運んでじっくり見ていただきたいです。

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