歌舞伎役者の松本幸四郎(十代目)が出演、構成、演出を手掛けた「第4回 日本舞踊 未来座=祭(SAI)= 『夢追う子』」が、7月1日(木)からオンラインライブ配信サービス「LINE LIVE-VIEWING」で配信される。配信に先駆け、6月24日に東京都内で行われた取材会に松本が出席した。
同公演は2017年に日本舞踊への固定観念を打破すべく、松本が立ち上げたシリーズの第4弾。2020年に新型コロナウイルスの影響で延期されていたが、2021年6月4日~6日に東京・国立劇場小劇場で観客を入れて上演された。
松本は「この開催に向けて、2~3年間向き合ってきました。それが『やっとここまで来たんだ』と思いました」と達成感を見せ、「僕は制作でもあり、演出でもあり、出演者でもありましたので、それどころじゃなかったです(笑)。決断の連続の中で、出てもいますので息も切れる、汗も出る。これは決して年のせいではないと思ってやっていました(笑)。そうやってどっぷり『夢追う子』につかることができたのは本当に幸せです」と、満足そうにコメントした。
また、稽古で大変だったことを聞かれ「以前まで、振付を前や隣で踊ることで覚えていくことが通常でしたが、今回は映像を見て覚えていただきました。年齢も舞台経験もさまざまな人が集まり、中にはLINEもしたことがない、Wi-Fiも分からない方もいらして、何もかもが手探り状態でした」と話した。そして、「全員が集まる稽古は、舞台稽古と稽古場で1日だけ。そんな中でも全員の前進する思いが形になったと考えています」と明かした。
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