「母が作るお菓子といえばこれって感じです」
――いつもメイドの格好をしているマドンナは鈴木京香さんが演じられますが、共演されていかがですか?
本当に現場ではマドンナさんでいてくださって、何て言ったらいいんですかね…愛が深い方というか、雫の全てを受け止めてくれて、温かい言葉で寄り添ってくれて、ぎゅっとしてもらっているような感覚があります。
回を重ねるごとに雫にとってマドンナさんは本当にかけがえのない、大事な柱の1つになっている方なので、私もずっと甘えっ放しだったと思いますし、それを全て受け止めてくださる鈴木京香さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
――他の共演者の方についてはいかがでしょうか。
一番皆さんが集まるのがおやつの時間のシーンで、その時によく粟鳥洲を演じられた和田(正人)さんは皆さんに「自分にとっての思い出のおやつは何ですか?」って聞いて回られてました(笑)。でも、話を聞いていると本当に皆さんの思い出のおやつってあるんだなって、すごく興味深いなって思ったんです。
ただ、いまだに私は1つに絞れなくて、雫ちゃんと同じような状態なんですけど(笑)。これから他の方のそういうエピソードを聞いていけたら面白いなって思ってます。
――今、1つに絞れないとおっしゃいましたけど、現場ではもう和田さんに聞かれたんですか?
はい、聞かれて何個か浅~いエピソードをお話ししました。あまりに浅くて恥ずかしかったです(笑)。
――この作品のインタビューはやっぱり“おやつ”エピソードは避けて通れないと思うので(笑)、何か1つここでも聞かせてもらえますでしょうか。
いっぱいあるんですよ。というのも私がすごくお菓子好きな子供だったので。ご飯を食べる前にお菓子を食べちゃう子っているじゃないですか(笑)。
――それ怒られるやつですよね?(笑)
そう、怒られるんですけど(笑)。そうだなあ…思い出ってなると、母が作る紅茶とリンゴのケーキ。それは私が友達や外の人に対して自慢できるようなお菓子かなって思っていて。
母は働いていたので、家にいてゆっくりお菓子を作る時間もあんまりなかったんですけど、本当にたまに、私のためにだったりとか、私が友達にあげたいからとか、そういうお願いした時に作ってくれるのがそのケーキでした。
私もすごく好きでしたし、周りからの評判が良かったのも私はうれしくて、母が作るお菓子といえばこれって感じです。
――自慢のお母さんですね。
そうですね(笑)。働いてるってなると、友達と「お母さん何が得意なの?」とか「ご飯は何がおいしいの?」とか、周りの家のお母さんと比べたときにポンとあるのがそれだったっていう感じで。