医師という夢のため、日本代表選手として活躍する一方で受験勉強にもいそしんだ。「僕が短期集中型なので、集中力には自信があるんですけど長続きしない。短い時間で集中できるように意識して、1日1時間を目安に、一つコマを受けて予習復習をギリギリまでやって」と自身の勉強法を振り返った。
自分の特性を見極め、それに合った勉強スタイルを確立した福岡さん。「客観的に自分がどうすべきか分かるかどうかがすごく大事だと思います」と、受験勉強の極意を明かした。
福岡堅樹の“今”を作った二つの挫折
理想通りの人生を歩んでいるように見える福岡さんにも、二つの大きな挫折があったという。一つは最初の大学受験。そしてもう一つはラグビー日本代表時代の苦い経験だ。
現役生時代、医学部を受験したが失敗。1年浪人してラグビーの名門・筑波大学の医学部を受けたが、これも不合格。もう1年浪人する道やラグビーを諦めて他の大学の医学部を受験する道もあったが、福岡さんは「医学部は年齢が上がってからも受験できる。でもラグビーは一度離れたらもうトップに戻ることができない」と考え、いったん医学部は諦めて筑波大学に進学した。
もう一つの挫折は2015年、W杯に向けて日本代表として練習していた時。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(当時)に、練習から外れるよう言い渡された。「(それまでは)自分の中で配分を決めている部分があった。でも、それでは世界のトップではやっていけない、成長もできないと(エディーコーチに)直接言われて」。アスリートとして、人生最大の挫折だった。
練習から外され、「初めてラグビーをやめたいと思った」とまで思いつめた福岡さん。「常に100%で挑み続けなきゃいけない、目の前のことに全てを捧げないといけないんだっていうことをその時学びました」。気持ちを入れ替え、目の前のことにがむしゃらになった。
二つの挫折を乗り越え、アスリートとしての成功と医学部進学をつかんだ。「その時は失敗でも、結局今この時点で成功だと思えればそれは失敗じゃないので。将来、『あの時の失敗が成功につながる秘訣だった』と言えるよう、すぐに切り替えて次のことをやるようにしています」というのが、福岡さんの人生哲学だ。
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