舞台あいさつでは、撮影中に奇跡を感じた瞬間や印象に残っていることについてトークする一幕も。菅田は「難しいですね」と言いつつも、「個人的に山田組に参戦できたことが何よりもうれしくて」とニヤリ。
また、山田組恒例のリテーク(一度撮影したものを撮り直すこと)について触れ、「他の映画の撮影現場ではそんなことはほとんどないので、あるのかなと思ってました。けど、一見それはよくないことに聞こえるかもしれないですけど、こんなにもう1回求めてくれるんだ、僕ら以上に撮った後に考えてくれていると感じ、すごくうれしかったです」と振り返り、「山田監督との時間は奇跡的な時間でした。本当に幸せでした」と感謝した。
永野は「監督が突然『How are you?』と聞いてきてくれて。監督の英語を聞けたという奇跡的な瞬間と、監督が英語で私に聞いてくれるという驚きがありました」と笑顔でエピソードを披露。
同映画の撮影中に第1子を妊娠した北川は、山田監督に最初に伝えたそうで、「その時に『いいお母さんになってください。子どもを持つ経験は女優をやっていく上で糧になって成長できるでしょうから、次のステップでも頑張ってください』という言葉をかけていただいて、すごくうれしくて涙が出ました」と感慨深い様子で告白していた。
◆取材・文・撮影=TAKAMI
8月6日(金)全国ロードショー
<スタッフ>
監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫)
配給 :松竹
<キャスト>
沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、
北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子
【HP】movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/