――対決が多い内容でしたが、反して“東京芸人”の熱い絆が生まれている気がしました。改めて気付いたお互いの魅力を教えてください。
平子:さっき野田が言ったように、昔からお客さん数人の前で、中野の靴を脱がなきゃいけない地下のライブハウスでやってきた仲間たちですが、豪華なセットの中に入っても、ねじ曲げて無理に寄せようとしない人たちだったなぁと。今日の最後のコントでもそうですし、「変えねぇんだなぁ」という驚きと共に、感動すら感じていますね。だって変えるもん普通、もうちょっと。変えなかったのか、変われなかったのか。
野田:変わろうとしても変われなかったやつら。テレビに苦戦している。
一同:爆笑
平子:かといって、おいそれと「黒を白には変えないよ」という。自分たちの軸でテレビをやりたいんだとあがいている3組かもしれないですね。今日はそのあがきが存分に見れたんじゃないかなと思います。
酒井:ずーっと知っていますけど、本当に何も変わっていないまま、この座組だとやっぱりこういうことやるんだろうなという感じですね。例えば、街ブラとか食レポとか、絶対にこの3組はやらないので、地下のままの温度感でできたということに、スタッフさんにも感謝したいです。
野田:酒井さんにがっかりしましたねー。
一同:爆笑
野田:こんなにもさびついていたのかと。天才だったあの「ソッショ酒井」が…。あの時酒井さんがイジっていた芸人状態でしたよ。
酒井:別にイジってないよ! 何を見てそう思ったの?
野田:主に「KATARIBE」で。でも、なんか懐かしかったです、とにかく。嶋佐も変だし、村上も変だし、平子さんも変だし、田渕も変だし…田渕が一番変かもしれないですね。全員変なので楽しかったです。
村上:平子さんはいてくれるだけで本当に安心だし、何かしら良いことをしゃべってくれるので、やっぱりすごく大人だなぁという感じですよね。すごく頼れる人です。酒井さんは、「あ、僕のこと下に見てたんだ」という(笑)。いや、もちろん下は下だと思うんですけど、「あなたのことを下に見てるよ」と露呈されると、やっぱり「う~ん…」という気持ちで(笑)。嶋佐は空気がありますよね。別に大したこと言ってないのになんかちょっと面白くなるっていう。 “いるだけで強い”っていう、すごくいい芸歴の重ね方をしたんだなって改めて思いました。“いるだけで面白い”が一番強いから結局! だからすごいなと思いました。
嶋佐:僕もやっぱり、ライブの時から何年もずっとご一緒させていただいている2組なので、改めて今日この収録で「泥くさいんだな」と思いました。泥くさいのか、どんくさいのか。
野田:意味全然違うから。
嶋佐:なんか愚直な方たちだなと思いました。おしゃれに笑いを取っている人は誰もいなかったなと。やり方が真っすぐなのか、汚いのか。そういうのは感じましたね。それがすごくうれしかったというか、自分たちが見習うべきところだと思いました。
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