京都府警を舞台に、サイバー犯罪への捜査を専門とするチームの活躍を描くドラマ「IP~サイバー捜査班」(テレビ朝日系)が、7月1日(木)スタート。沈着冷静で物事をデジタルに捉える変わり者の主任・安洛一誠役を演じる、佐々木蔵之介に話を聞いた。
――IT用語をまくしたてる風変わりな安洛役を演じ切られてのご感想は?
「木曜8時でサイバー捜査ものをやりたいとオファーをいただき、僕の地元京都で3カ月って。それはもう、撮影に入る前から楽しみでした。今まで映画や2時間ドラマで京都での撮影っていうのはありましたが、連続ドラマの主演で3カ月の撮影なんて初めてで、考えたこともなかった、ありがたいお話です。
ただ、この役とはだいぶ格闘しました。私自身が、スマホでもシュッシュッ(フリック入力)てやつができないくらいの、超アナログ人間なので。『アルゴリズム』とか『アカウント』なんて単語は、改めて意味を調べ直しました。IT用語だから実態もないし、身近じゃないから言葉に手触りがなくいちいちつっかえるんです。
だから、宿泊先から撮影所まで、京都の町や鴨川を散歩しながらブツブツ呪文のようにせりふを繰り返して覚えるっていうのをずーっとやっていました。意味を理解した上で、でも意味を考えているとスピードが落ちるから、最後はひたすら音感で覚えながら、反復練習です。
僕は鴨川がなぜか落ち着くんでね、その川上の段々になっているところが美しいな、比叡山の山並みも…やっぱり地元はえぇなぁ、なんて癒やされて。碁盤の目の通りを、『丸竹夷二押御池、姉三六角蛸錦(京都の通り覚え歌)…きょうはどこを通ろうか』なんて思いながら歩くのも楽しかったです」
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