漫画の制作は「ネタ作りとは全然違う」(後藤)
――漫画家を夢見ていた佐倉さんが、VTRを見て、共感した部分はありましたか?
佐倉:私は(漫画家になることを)諦めた身なので、まず“投稿できる”という時点で共感はできないです(笑)。声優という仕事は、とても二次創作的というか、0から1を作るのではなくて、1を10にしたり、100にしたりする仕事なのですが、“投稿”を乗り越えた先にあるクリエイターとしての作品の作り方というのが、声優の仕事と交差する部分があって感動しました。
――漫画賞には、なぜ投稿しなかったのですか?
佐倉:私はまず、作品を一つ描き上げることができなかったんです。
後藤:え?4ページなのに?
都築:あれは(番組の)課題だから(笑)。
佐倉:漫画賞は4ページじゃだめなんです(笑)。それこそ、もし私が今、声優をやっていなかったら、一般人としてTwitterをやって、4ページの漫画を投稿していたかもしれないですね。でも、漫画家になるまでの壁は高くて、ケント紙みたいなものを買って、Gペンを買って、トーンを買って…、それにページ数もありますし、学生をやりながら投稿するって、一つ抜けたところにいないと難しいので、そこの段階を乗り越えた候補者の方々は本当にすごいなと思います。
――ゼロから作品を作るという面では、お笑いのネタ作りとも通ずるところはありましたか?
後藤:ネタ作りですか…?全然違うんじゃないですか。あんなに何日も考えられませんから。僕は天性なんで。
都築:ニヤニヤするな!
石橋:自分で言わないって。
後藤:だから、共感はあんまりなかったですね。(ネタには)ストーリーとかはなくてもいいですから。あと、人に相談してというのは、どうしても好きじゃないので。
――番組のような“タッグ”ではなく、一人で進めたい派ということですね。
後藤:二人で上がっていく感じはいいなと思いましたけど…、(候補者は)みんな大人だなと感じました。
――第2話以降の回では、候補者と編集者が衝突する場面や、結果を受けて候補者が落ち込んでしまう場面もありましたが、皆さんは壁にぶち当たったときどう乗り越えていますか?
後藤:僕は人生を道に例えていないんですよ。人生を道に例えるから壁に当たるんですね。だから、僕は人生を空に例えて過ごしていますね。
都築:道も選べば壁ないだろ(笑)。
石橋:僕は、ネガティブではないのですが、壁にぶち当たったときは「まあ、そんなもんだし…」と思っちゃうんですよね。“そんなもん”だから、「次はちゃんとしないと」となるので、自分を過信しないようにしている感じです。
都築:みんながどう例えているか分からないですが、僕は人生を道に例えているので。
後藤:あれ?後藤アンチ?
都築:僕は、壁が見えた段階で曲がりますね。で、(壁に)当たります(笑)。「やばい!」と思って切り返した瞬間、また壁、みたいなことは多いですが、解決という解決はいつもできないですね。唯一、母と遠出するとか、旅に出るとか、息抜きはしてみようと思うんですけど。
佐倉:私も石橋さんと似ているかな。基本的に最悪の事態を想定して生きているので、何か起こったら、「こっちが普通だった。今までが恵まれ過ぎていた」と考えて、「全力で、なんとしてでも解決する」という思いで対処するようにしています。あと、私は時間を一番信頼しているので、傷ついた分は時間が解決してくれると思っています。
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MC=四千頭身、佐倉綾音
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