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大人が真面目にふざけて遊んだ「光秀のスマホ」、ギャラクシー賞に続き放送文化基金賞も受賞!

2021/07/01 22:01

企画・演出を務めたNHKの田中涼太ディレクター
企画・演出を務めたNHKの田中涼太ディレクター ※提供写真

第47回放送文化基金賞の贈呈式が6月30日、東京會舘で行われ、番組部門<エンターテインメント番組>で奨励賞を受賞した「戦国SF時代劇光秀のスマホ 歳末の陣」(夜10:00-10:48、NHK総合)のスタッフが登壇した。

「戦国SF時代劇光秀のスマホ 歳末の陣」は、“もしも明智光秀がスマホを持っていたら”という設定の下、全編スマホ画面で送る5分番組「光秀のスマホ」に、ライバル「秀吉のスマホ」を加えた拡大版。ネットニュースで桶狭間の戦いを知った明智光秀は、メッセージアプリを通じて信長にコンタクトし、織田家に中途採用される。ライバル秀吉とフォロワー数でしのぎを削る中、家臣団初の城主になるなど順調に出世を重ねフォロワーも激増するが、信長からのパワハラ鬼電と過労、裏アカでの誤爆ツイートをきっかけに本能寺の変へと突き進んでいく…。

あり得ない設定と、全編スマホの画面のみのドラマという新機軸、さらに現代の「スマホ・SNSあるある」がふんだんに盛り込まれ、歴史をぐっと身近なものにしつつ現代人への鋭い風刺にもなっている点も評価された。

企画・演出を務めたNHKの田中涼太ディレクターは、「先日ギャラクシー賞を頂いた際にも申し上げたんですけど、去年(2020年)は『麒麟が来る』という壮大なドラマがあって、その影でこんなふざけた番組をよく通してくれたな…とか思っておりました。コソコソと、5分の番組を最初は6本やって、その後拡大版で歳末の陣を年末にやったんですけれど、非常に小部隊でコソコソとやっていたチームなので、こうして晴れ舞台にまた上がらせていただいて大変驚き、またうれしく思っております」とあいさつ。

続いて、「番組を作るに当たり一番大事にしたいなと思ったのは、歴史を楽しく伝えるとか、新しい放送文化を何か作りたいとか、そういう崇高な理念は…もちろん片隅にはどっかあったとは思うんですけど、どちらかというと、作った企画をみんなで思いっきり真面目に遊んでみようということで、いろんなチームが力を合わせて取り組みました」と語った。

「我々演出や出演者だけでなく、(スマホ画面の)設計を担当する美術チームや、どう放送を配置するか、デジタル展開をどうすれば面白くなるかを考える編成チームとともに、みんなでニヤニヤしながら、まさに大人が本気でふざける、遊ぶということをやった作品です」という田中D。

最後に「まだYouTube上や、NHKの公式サイトでも番組再編集版を掲載しているので、そこを見ていただけると、大人の真面目な遊びをご覧いただけるかなと思います。この度は誠にありがとうございました」とPRして締めくくった。

番組からはほかに、美術賞を受賞した松田美喜子氏も登壇してあいさつした。

◆取材・文=坂戸希和美

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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  • 企画・演出を務めたNHKの田中涼太ディレクター
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  • 美術賞を受賞した松田美喜子氏

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光秀のスマホ

出演者:山田孝之 和田正人 島崎信長 

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