加藤よしの役:水谷果穂コメント
ドラマ版「禍話」は、視聴者巻き込み型の本格ホラー作品です。
怖い話はわりと好きな方なんです。YouTubeで怖い話を検索して見たりもするんですが、今回「禍話」のお話を頂いて、台本を読んでいたら“これはかなり怖いやつだ…”と感じて、途中で1回台本を置いたほどでした。
「禍話」のFEAR飯さんのことを調べてみたら、「例の女」のエピソードのことがたくさん出てたんです。リライト(配信内容をより怖く書き起こすこと)すると“何かを呼び寄せちゃう”というのがとても怖くて、「禍話」はいくつか聞いたんですが「例の女」のエピソードはまだ聞けていないんです。
ドラマで演じるということもあり、“何か”を刺激しないようにしようって感じました…。ホラー作品ということもあって、撮影に挑む前には細心の注意を払って臨むようにしました。神社へお参りへ行って、撮影にはお守りとお塩を持参していました。
撮影は、とても楽しい現場でしたが、不思議なことも…。誰のものでもない硬貨がよく落ちていて、「どこから湧いてきたんだろうね」ってスタッフさんと話すことが何度かありましたね。
あとは、とある部屋で撮影しているときのこと。壁に掛けてあった小さな絵が急にバンって落ちてきて、真下に落ちたら誰も居ないところに落ちるはずなのに、なぜか斜めに落ちて入野さんのメガネにぶつかって、そこからまた斜め方向にはじけて私の足元に飛んできたんです。
入野さんやスタッフさんと「説明のできない動線で落ちてきた!」ってざわついたんですけど、不思議な体験でしたね。何だったんだろう?
ドラマ「禍話」はテレビで放送ができるのかな?って思ったくらい怖い作品。そして、視聴者の方々も“体験”する巻き込み型の本格ホラー作品です。ぜひ「禍話」を見て、眠れない夜を過ごしてください(笑)。
かぁなっき役:入野自由コメント
ホラー作品は見たり読んだりするのは好きなんですが、演じるのは難しいと感じていたので、オファーを頂いたときは不安もありました。
ただ、ここ数年、いろんなことにチャレンジしたいと考えていて、これまで苦手意識のあったドラマなどの映像作品にも挑戦したいと思っていたところにお話を頂けたのでうれしかったです。しかも、後藤庸介監督、脚本の酒巻浩史さんとご一緒できるチャンスはそうそうないので、精いっぱいチャレンジしよう!と思いました。
出演が決まってから、演じる上で参考のためにも「禍話」のツイキャスを何本か拝聴しました。僕、香りが好きでお香を炊いてツイキャスを聴いていたんですが、禍話が佳境を迎えた頃に、空気清浄機がお香の煙に反応したのかすごい音を出し始めて、その音とともに窓から風がブワーってすごい勢いで吹き込んできたんですよ(怖)。
怖くてビックリしてツイキャスを止めてしまったので、あの話のオチは今も知らないままなんです。ホラー作品なので、ちょっとした出来事を関連付けちゃいがちなんですよね。台本を読んでいるときに写真立てが倒れるとか、掛けていたものが落ちるとか…。あまり気にしないようにはしているんですが。
ドラマ「禍話」は、テレビ放送でできる“限界値”まで攻めている作品なので、ホラー好きの方にはもれなく見ていただきたいですね。スタッフさんが今の時代にどんなホラー作品を提示したいかということを、練りに練って作り込んでいるので、僕自身も“ホラー好きに挑戦”という思いもあります。
ホラー作品って鑑賞する環境も影響すると思っていて、ホラーが苦手な方は明るい部屋で家族や友達と一緒に見ると楽しめると思います。ホラー好きな方にお薦めなのは、部屋を真っ暗にしてヘッドホンで見ると、より恐怖に没入して鑑賞できると思います。
監督:後藤庸介コメント
コロナ「禍」であらわになった、僕ら人間たちの「無責任」に警鐘を鳴らすべく作りました。キャスト陣の怪演対決がスゴいことになってしまって(笑)、日曜の23時台に放送できるのか、今はただ不安です…。
原作:FEAR飯(かぁなっき、加藤よしき)コメント
まさか地上波で、あのエピソードが、あの方が、映像化されるとは! まさか自分と加藤君を、プロの役者さんが演じる日が来るとは! おまけに加藤君は(私の勝手な想像ですが、多分、むさ苦しいという理由で)女の子にチェンジ! いやあ、怖い話を続けると良くないことが起こるって本当ですね。
…というのは悪い冗談ですが、ネットの海に怖い話の種をまき散らしている愉快犯としては「ほん怖」の脚本家、「奇妙」の監督という望外&万全過ぎる布陣に、ただただ唖然呆然。一視聴者として、ホラードラマ好きとして、本当に楽しみな作品です。
唯一の懸念は、怖過ぎて「いい年してトイレに行けなくなったじゃねえか!」「ウチにもお化け来たんですけど!」「加藤って本当はオッサンじゃないか!」みたいな苦情が来るんじゃないかってことですが、そこら辺はいわゆる自己責任というヤツで、よろしくお願いします!