佐藤健主演「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」の表現の違いを撮影監督が掘り下げる
佐藤健主演による映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(4月23日公開)と「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(6月4日公開)の表現の違いについて掘り下げる第2弾は、撮影監督・石坂拓郎のコメントを紹介する。
漫画原作で、アニメ化もされている中で実写映画でどれほどのエンターテインメント性を持ったルックが作れるのか、それが1作目の「るろうに剣心」(2012年)でのポイントだったと、映画「るろうに剣心」公式noteに掲載されたインタビューで語った石坂。
「これまでの時代劇は、モノクロっぽいものが多くて、ちょっと色味を抑えて黒が際立つような作品が多かったと思います。しかし『るろうに剣心』はキャラクターがカラフル。そこで、色味を一切落とさないというルールで、現代っぽさはなくしつつエンタテイメント性は残す、鮮やかな映像を目指しました。その方向性で『The Final』まで積み上げてきました」と、「るろうに剣心」ではこれまでの時代劇とは違う、エンターテインメント性を常に意識していたとこだわりを明かす。
明治という時代が舞台で前後編の地続きの物語だった「京都大火編」「伝説の最期編」(ともに2014年)と異なり、最終章は時代が異なる2作品。石坂は「The Final」と「The Beginning」で違ったコントラストを打ち出すことを意識したという。
まず、「The Final」は新時代の勢いやにぎわい、ミステリー、緊張感そして縁の登場と“オレンジ”が映えるように調整。劇中でも縁のオレンジの衣裳に目を奪われた観客も多い。
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【HP】wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/