WOWOWプライムで7月より放送される「連続ドラマW アキラとあきら」で、向井理と斎藤工がW主演を務めることが明らかになった。
原作である池井戸潤による同名小説は、徳間書店発行の月刊小説誌「問題小説」にて、2006年から2009年にかけて連載。本作は単行本化されていなかったが、大幅な加筆修正を加え、5月31日(水)に徳間文庫より刊行されることが決まった。今回、これに合わせてドラマ化も決定した。
メガバンクを舞台に、スリリングな展開と重厚な人間ドラマが繰り広げられる、まさに“これぞ池井戸潤”な作品。
大企業の御曹司として、約束された次期社長という“宿命”にあらがう階堂彬(向井)と、父の会社の倒産、夜逃げなど過酷な“運命”に翻弄(ほんろう)されながらも理想を育んだ山崎瑛(斎藤)。交差する2人の人生を描く。
(斎藤と)共演するのは本作で4作目になりますし、同い年でプライベートでも話はしています。でも、初めて会った時には変な人だなって思って見てました(笑)。しっかりと対峙(たいじ)して2人芝居に挑戦するのは本作が初めててなので、不思議な感じですが楽しんでやれればと思います。
本作は職業物の骨太なストーリーとエンターテインメントの要素があり、すごく芯の通った作品だと思います。WOWOWには初めての出演ですが、最後まで楽しんで見ていただけるよう、とにかく気合を入れて頑張っております。
また、ドラマを通して僕も銀行について初めて知った部分がたくさんあります。僕の叔父はまさにこの時代に銀行員でしたので、いろんな話を聞いて現場に臨んでいます。
バブルを境に価値観やファッションなど日本は変わったと思いますが、今回、スーツも時代に合わせて太さやディテールにこだわっています。リアリティーとエンターテインメントの両方を楽しんでいただけると思います。
原作本がこれから発売されるというのは非常に珍しいことですし、本作では池井戸さんご自身のご経験も含んで、バブル時代を経た日本が描かれていると思います。その映像化作品に出演させていただくことに何か特別な意味を感じていて、去年でも来年でもなく、今出合うべき作品だなと思っています。
このドラマは、2時間に集約できない映画に関わっているような感覚があります。また、根が太くて強いところから始まっているので、風が吹いたり、雨が降ったり、太陽を浴び過ぎても、根がしっかりしている体制の中で臨めるということはとても幸せです。
その思いがそのまま作品に宿ると思いますし、日本の特別な時期を描く中で、その時代を見て、ぜひ今と未来が見える体験をしてほしいです。僕ら自身が実際に体感させていただいているように、視聴者の方々にもしっかりリンクするテーマだと思っています。
「アキラとあきら」は10年以上前に書き、眠っていた作品です。今回それを「発掘」していただき、WOWOW「連続ドラマW」の一作品としてクオリティーの高いヒューマンドラマとして世に出せることは、喜びに堪えません。出演者の皆さんの熱い演技を期待しています。
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