全国8都市をめぐる大型のミュージカル“TOURSミュージカル「赤毛のアン」”の2021年夏開催が決定した。
TOURSミュージカルを主催するのは、「消臭力」のCMで知られる日用品メーカーのエステー。全席無料招待制の文化事業として行われている。1998年から続く歴史あるミュージカルであり、過去、主演のアン・シャーリー役には島谷ひとみ、華原朋美、神田沙也加、高橋愛らが就き、2015年には昨年(2020年)のブレイク女優・上白石萌音が起用されている。
2019年、2020年はモーニング娘。OG・田中れいながアン役となっていたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大により開催を断念。WEBザテレビジョンでは田中からの2年連続の意気込みを伝えていただけに今開催は喜ばしいところだが、世の中はいまだ続くコロナ禍にある。
一時は“不要不急”と名指しされたライブエンターテインメント。それを本業とするわけではない日用品メーカーのエステーは、なぜリスクを負って開催に踏み切ったのか。
「エンターテインメントは人の心を保つために必要なもの。だからやります」と、決断した理由を語るのは、同公演のクリエイティブディレクター・鹿毛康司氏だ。コロナ禍で行うエンタメの意義、そして、運営方法から見直したという感染対策のオペレーションなど、昨年のインタビューの縁もあり、今回改めてその取り組みを聞く機会を得た。
ゼロリスクはない新型コロナウイルス感染症だけに、今、演劇やコンサートの場では徹底した対策が取られている。出演者、来場者の安全を作り出すために、どれだけの措置が考えられているのか。「赤毛のアン」を1つの事例に、それを知ってもらいたい。