視聴者も涙「幸せな家族だったことが一番苦しい」
震災当時の直接的な描写はなくても、亮の一家にあの日起こった出来事を伝えるには十分だったこの日の放送。
留守電メッセージに記録された日時や、泥で汚れてしまった大漁旗といった断片的な情報、そして、亮たち親子の本当に嬉しそうな笑顔が刻まれた写真が、かえって亮と新次のやりきれない思いを余すところなく伝えている。
第37回が放送されると、視聴者からも「つらい」「やりきれない」「涙が止まらない」といった悲痛の声が上がった。
「写真に写っている及川家が本当にみんな素敵な笑顔で、どうしようもなく胸が締め付けられた」「りょーちん親子が笑ってる姿を見るだけで泣ける」「あんなに笑顔あふれる幸せな家族だったことが一番苦しい」など、亮と新次に寄り添う声も多かった。Twitterでは「#おかえりモネ」がトレンドトップ3圏内に浮上するなど、視聴者の関心の高さもうかがえた。
時は流れ、2016年に入っても亮は船室でひとり、涙を流している。見つめているのは、船のお披露目のあの日、満面の笑顔で撮った家族の写真だ。亮があの日の笑顔を取り戻す日を見ることはできるのか――。百音の物語と並行して綴られる亮の物語にも、大きな関心が注がれている。