約4年ぶりに日本の作品に復帰した小出恵介が、7月15日(木)放送スタートのABEMAドラマ「酒癖50(フィフティ)」(毎週木曜夜10:00、ABEMA SPECIALチャンネル)で主演することになった。このドラマは、お酒によってあぶり出される人間の弱さや愚かさを描くオリジナルドラマで、小出が演じるのはHate Alcohol Firmに務める酒野聖(さけのせい)。酒野はある企業からの依頼で、“酒癖が悪いワースト50”の社員にお酒の恐ろしさを理解してもらうための“Hate Alcoholプログラム”を実施していく。しかし、参加者らはプログラム受講後もお酒を飲み続け、とんでもない“最悪の結末”にたどり着く。
脚本は「M 愛すべき人がいて」、「先生を消す方程式。」(共に2020年、テレビ朝日系)などの鈴木おさむ、監督は映画「全員死刑」(2017年)、ドラマ「ホームルーム」(2020年、MBSテレビ)などの小林勇貴。
異彩を放つ作品に出演した小出に、酒野という謎のキャラクター、そしてニューヨーク滞在中に演技スクールで学んだことなどについて語ってもらった。
後味ズシンと、“かなり濃い味”の人間ドラマ「酒癖50」
――今回の「酒癖50」という作品は、参加者たちが容赦無く転落していき、心がざわつく作品だなと思いました。
そうですね。結構シリアスなドラマで、内容もかなり攻めている。見てスカッとするというより、後味がズシンと来る感じですが、エンターテインメントとしてのポップさもあるかと思います。ただ、ここまで救いがないの?という内容なんですよね(笑)。普通はどこかで、“とはいえ…”という感じで救われると思うんですが、最後までドスンと突きつけてくるのがこの作品の特徴。そこを楽しんでいただけたらいいなと思います。
――脚本は鈴木おさむさんですが、脚本を読んだときの印象は?
脚本を読んだときの印象と、上がりを見たときの印象がたいぶ違って。脚本を読んだときはもう少しポップな作りだと思っていたのですが、そこに監督のテイストが入ることによってかなりダークになった。とことん描き切ることによって、かなり濃い味の人間ドラマに落とし込んでいるなという感覚を得ました。