鈴木福が明かす、子役ではない“役者”としての自覚「加藤清史郎くんとの共演で心構えが変わった」

2021/07/16 06:45 配信

映画 インタビュー

「現場に僕一人というのが初めてだった」

鈴木福撮影=三橋優美子/スタイリスト=NAOKI SAKUYAMA/ヘア&メーク=梅原さとこ(Bellezza studio)

――福さんはすでに芸歴が約15年ありますが、今回の現場で学んだことや新しい発見などは?

これまで「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」の現場に入らせていただくことがあまりなかったので、今回、間近で変身シーンを見られたことにまず感動しました。また監督さんとはセリフの言い方や動きなどを相談させていただいて、「ここはこうした方がいい」といったアドバイスもたくさんいただけたので、勉強になりました。僕の役はヒーローではなく現実の存在だったので、自然のお芝居が求められていたのですが、他の役者さん方は物語の登場人物という設定だったからまたちょっと違って。決めゼリフっぽいものがある中で、自然にもやらなければならなかったので、難しそうだなと。現場では、そんなことをいろいろと見たり考えたりしながら楽しくお芝居をすることが出来ました。あとは「仮面ライダー」の撮影では、出演者はみんな一緒にマイクロバスで移動が基本になるので、今回マネージャーさんは送り迎えだけでした。現場に僕一人というのも初めてだったので、すごくいい経験になりましたね。

――「仮面ライダーになりたい」というのが、役者というお仕事を続けていきたいという一番の動機付けになっているのでしょうか?

そうですね。元々は楽しいというのが一番の理由でお芝居をやっていたのですが、一昨年くらいに役者として頑張らなければいけないと思い始めて。僕としても、今思うと本当に最悪だったなと思うのですが、映画「決算!忠臣蔵」(2019年)という作品で中村(義洋)監督に「もう子役じゃないんだから」と言わせてしまって…。でも、それを言っていただけたことで、「あ、そうだ。俳優として頑張らなきゃなんだ」と気付かされました。あと、加藤清史郎くんと共演した時に、「楽しいね!」と言いながら演技してる姿を見て、「あ、そうだよな。やりたいことコレだよな」ってハッとしたんですよ。そこから役者としての心構えが少し変わってきたのですが、一番のモチベーションは仮面ライダーになることです。年齢的にも仮面ライダー適齢期になってきてることに気付いて、より頑張らなきゃと思うようになりました。仮面ライダーになりたい欲は年々高まっているので、なれる人間にならなきゃなと。

――福さんにとっての「仮面ライダー」とは?

僕にとっては本当に大きな存在です。幼稚園の頃から大好きなんですが、こんなに熱中することができること自体すごいことだし、「仮面ライダーになりたい」という目標があるからこそ日々頑張れているところもあります。バラエティー番組をはじめ、いろいろなところで「仮面ライダー」のお話をさせていただいて、それで僕を知ってくださった方もいるだろうし、いろんな方に「仮面ライダーになりたいんでしょう? 頑張ってね」などと応援していただけるので、ありがたいですね。

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