鈴木福が明かす、子役ではない“役者”としての自覚「加藤清史郎くんとの共演で心構えが変わった」

2021/07/16 06:45 配信

映画 インタビュー

「正義は一つではないということを痛感する」

【写真を見る】大人っぽく成長した鈴木福撮影=三橋優美子/スタイリスト=NAOKI SAKUYAMA/ヘア&メーク=梅原さとこ(Bellezza studio)

――なるほど。たしかに「仮面ライダー」は子供向けというイメージがあるけど、実際は老若男女が楽しめる作品ですよね。福さんは「仮面ライダー」を通して学んだことはありますか?

ただかっこいいから、ドラマとして面白いに見方が変わり始めたのが、ここ5年くらいなのですが、王道な正義と悪としての正義の戦いという構図が深いなと。「仮面ライダーゼロワン」は「悪意」という言葉で一つに括られていましたが、今回の「仮面ライダーセイバー」などは正義と正義がぶつかっているので、難しいなと考えさせられますね。正義は一つではないということを痛感します。

――では、福さんが最も好きな「仮面ライダー」のシリーズは?

(食い気味に)決められません。自分の中で好きなシリーズを一つ挙げるというのは難しいのですが、思い入れがあるシリーズとしては「仮面ライダー電王」と「仮面ライダーオーズ」ですね。「仮面ライダー電王」は、僕が始めて「仮面ライダー」シリーズを見た作品でもあり、ハマったきっかけでもあるので。「仮面ライダーオーズ」は、手を洗う少年として出させていただいたので、思い入れがあります。

――「仮面ライダー」50周年ということで、これまで100名以上のライダーが誕生していますが、仮面ライダーの条件のひとつとして“人間以上の能力を持った戦士”という点があります。福さんは一つだけ特殊能力を持つことができたら、どんな能力を持ちたいですか?

(即答で)仮面ライダーに変身したいです! 一回、変身してみたいですね(笑)。あとは単純に瞬間移動とか。

――福さんだったらどんな「仮面ライダー」を生み出したいですか?

小さい頃は“仮面ライダーピザ”というものを勝手に作って、ずっと演じていましたね(笑)。ピザをベルトに入れると回って「ジョキン」って切れる、そしてピザに変身するというピザライダーです。でも、成長するにつれて、ちょっとダサいなということに気が付いて、だんだん言わなくなったんですけど…。うーん…難しいな…あっ! 仮面ライダーが好きな少年が変身する「仮面ライダー」はどうですかね? おそらく今までにないと思うので、それもありなのかなと。でも、何にせよベルトがカッコイイ仮面ライダーが一番ですね(笑)! あと最近バイクに乗る仮面ライダーが少ない気がするので、カッコイイバイクを乗りこなす仮面ライダーがいいな。

取材・文=戸塚安友奈

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