最後に撮ったのは取り調べのクライマックスシーン。天海と桃井たっての申し出を受け、このシーンは本番一発勝負、しかも長回し。スタジオにも、とてつもない緊張感が漂った。そんな中で始まった言葉の銃撃戦は、空気をも切り裂くような鋭さと激しさをたたえ、なんと途中からは互いに声を張り上げてアドリブで応戦。同席していた取調官・小石川春夫役の小日向文世も身動きできなくなるほどの迫力を放ちながら、決死の対決を展開した。
カットがかかった瞬間、固く握手し、熱いハグを交わした天海と桃井。思わず「最高だぜ!」と歓喜の声をあげた桃井は、撮影を振り返って「感情が揺さぶられて泣きそうになったんですよ。最後にもしも泣いちゃったら『私はなんで泣いてるんだ!?答えろ、真壁!』と叫んで終わろうと思ったくらい(笑)。桃井かおりとしては、完全に落ちました!」と告白。「頭で考えても追いつかない。計算しきれないものが生まれる“生き物らしい仕事”ができた“心地よい疲れ”で、翌日もぐったりしてました」と、想像以上の手応えに満足そうな笑顔を浮かべた。
対する天海も「帰宅してお風呂に入っても眠れないし、眠れたと思ったら、今度は起きられなくて(笑)。それくらいのテンションだったんだな、と思います。今はすごく幸せな気持ちに包まれています」と、いい意味で制御不能だった興奮の撮影を回顧した。
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