清原果耶がヒロインを務める連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。7月16日放送の第45話は、上京を決心した百音(清原)が気仙沼の家族に初めて素直な思いを打ち明ける展開だった。登米の人々との別れも描かれ、はっきりと“旅立ち”を意識した内容に、視聴者からも感動の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
「自分にできることがあるかもしれない」
第9週「雨のち旅立ち」(7月12日[月]~16日[金])では、百音が3度目の気象予報士試験を受け、みごと合格したその後が描かれた。
サヤカ(夏木マリ)に背中を押され、上京して気象の仕事に挑戦することを決めた百音。サヤカに「ちゃんと家族に伝えてきなさい、あなたが胸の内に抱えてきたものを」と促され、気仙沼の実家へと戻った。
震災のあった日、島にいなかった百音は、そのことがずっと心に引っかかっていた。「みんな無事で、本当に嬉しかった。でも、何かがもう違った。あの数日間で、私と、みんなは、見たものも経験したことも違ってしまって。そのことがだんだん、うしろめたさみたいになって、ここにたまってきて、苦しくなった。私はなにしてたの?って」「島にいると、その思いから抜け出せなくて。それで、『島を出たい』って」泣きながら、ずっと心に秘めてきた思いを初めて家族に打ち明けた。
「でも今は、自分にできることがあるかもしれない、って」「大切なものをなくして傷つく人を、もう見たくない」。そう語る百音の表情には、気象の世界を知って感じた、使命感や自分の可能性への期待が浮かんでいた。聞いていた母・亜哉子(鈴木京香)も、父・耕治(内野聖陽)も、目を赤くしながらも笑顔で頷いた。