芸能人がYouTubeを始める際、懇意にしているテレビ畑の作り手をチャンネルのブレーンに据えることは珍しくない。代表的な例が、石橋貴明のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」におけるマッコイ斎藤氏だ。マッコイ氏と石橋は、「とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ系)で長年タッグを組んだ間柄。昨年10月には、2人組音楽ユニット「Ku-Wa de MOMPE」を結成して配信シングルまでリリースしており、さながらYouTubeにおける石橋の相方のようなポジションを確立している。
このほか、“現代ホスト界の帝王”ローランドは、自身がブレイクするきっかけとなったテレビ朝日系バラエティ番組「ソノサキ」で知り合ったソンディレクターに、YouTubeチャンネル「THE ROLAND SHOW」の製作を委託。極楽とんぼの山本圭壱は、「めちゃイケ」のディレクターだった松本泰治氏を「けいちょんチャンネル」のクルーに起用している。いずれも、マッコイ氏同様、動画制作の指揮を執りつつ、必要とあらば演者にも回る八面六臂の活躍で、チャンネルの発展に貢献している。
このように、タレントYouTuberの参謀的立場を担うディレクター・プロデューサーは多いが、その一方で、佐久間Pのように、自分のYouTubeチャンネルを持つテレビの作り手も少なからず存在する。
たとえば、「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の藤村忠寿&嬉野雅道、両ディレクターは「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」を2019年2月から始動させ、主に同番組の裏話や新作の情報などを届けている。また、日本テレビの毛利忍プロデューサーが運営する「毛利Pチャンネル」では、彼が手掛ける「ノギザカスキッツ」に出演する乃木坂4期生やさらば青春の光との対談動画を主に投稿している。